DDR SDRAM、SDRAMどちらでも利用可能
オーバークロック向けの設定は控えめ
さて、ボードの仕様をみていこう。まずはメモリソケットだが、DDR DIMMソケットが3本、そしてSDRAM用のDIMMソケットを2本備えており、DDR SDRAMとSDRAM、どちらでも利用できる。DDR SDRAMとSDRAMの混在利用はできないが、現在SDRAMプラットフォームを所有している方にとっては、とりあえずマザーボードだけ変えてメモリは余裕が出てきてから、といった段階的なアップグレードを可能にする。PCIスロットは5本で、そのうちの1本とスペースを共用する形でCNRスロットを1本備える。
South Bridge(M1535D+)にはAC'97のオーディオコントローラも統合されているが、本ボードではそれを使わず、クリエイティブのサウンドチップ「CT5880」を別途実装して4chオーディオ機能を装備している。
また、4つのLEDの点灯状態でPOST(Power On Self Test)を表示する「D-LEDs」も装備。システムが起動しなかった時に、LEDの点灯状態から何が原因でシステムが停止したかを知ることができる。
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CPUのFSBタイプ、そしてメモリクロックを任意設定するためのジャンパピンはメモリソケットの下にある。 |
最近のAthlon用マザーボードとしては珍しく、オーバークロック向けの設定項目は多くない。FSBクロックの変更は可能だが、CPUの倍率変更やCPUコア電圧の変更機能はない。FSBクロックはBIOSで設定し、FSB200MHzのCPU利用時には100~120MHz(200~240MHz)まで、FSB266MHzのCPU利用時には133~160MHz(266~320MHz)まで1MHz刻みで設定可能だ。CPUのFSBタイプの設定はクロックジェネレータ脇のジャンパピンで行い、FSB200MHzのFSBを266MHzと認識させたり、その逆も可能になっている。また、FSBクロックとメモリクロックの比率もこのジャンパピンで任意設定が可能。通常はFSBクロック100MHzのとき、メモリクロックも100(DDRで200)MHzとなるが、これを133(DDRで266)MHzにしたり、逆にFSBクロック133MHzのときにメモリクロックを100(DDRで200)MHzにすることができる。