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富士フイルム、ポルシェデザインによる新ボディー、330万画素ハニカムCCD搭載の『FinePix6800Z』等を発表

2001年02月01日 23時08分更新

文● 編集部 佐々木千之

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富士写真フイルム(株)は1日、オーストリアのポルシェ デザイン社の手になる新ボディーに330万画素スーパーCCDハニカムを搭載した『FinePix6800Z』などデジタルカメラ3機種を発表した。FinePixバンドルソフトとインターネットを組み合わせたサービス“Picture The Future”も提供する。

記録画素数603万画素のFinePix6800Z

『FinePix6800Z』は今回発表された3機種のデジタルカメラのフラッグシップ機種となる。新開発の1.7分の1インチ330万画素スーパーCCDハニカム(有効画素数約301万)を搭載し、記録画素数は最大603万画素(2832×2128ピクセル)となっている。2000年3月に発表された240万画素スーパーCCDハニカム搭載機『FinePix4700Z』から約37%画素数が増加しているが、起動時間約2秒、撮影間隔約1秒、約0.2秒間隔での連写など、4700Zと同等の動作速度となっている。3月4日に発売予定で、価格は12万8000円。

『FinePix6800Z』
『FinePix6800Z』機械部品を思わせる精悍なデザインだ
FinePix6800Zに搭載される330万画素のスーパーCCDハニカム
FinePix6800Zに搭載される330万画素のスーパーCCDハニカム

6800Zボディーデザインは、時計やナイフなどの工業デザイン分野で知られるポルシェ デザイン社に依頼したもので、シンプルで高級感のあるものになっている。ポルシェ デザイン社は、独のクルマメーカーポルシェ社の『ポルシェカレラ911』(初代)をデザインした、フェルディナンド・ポルシェ(Ferdinand Porsche)氏が独立して設立した会社。

ポルシェ デザイン社社長フェルディナンド・ポルシェ氏
ポルシェ デザイン社社長フェルディナンド・ポルシェ氏
FinePix6800Zのボディーをデザインした、クリスチャン・シュヴァムクルーク氏
FinePix6800Zのボディーをデザインした、クリスチャン・シュヴァムクルーク(Christian Schwamkrug)氏。稜線がデザインのポイントだという

撮影関連機能では、従来の音声付き動画機能に加えて、静止画に音声メモが追加できる“ボイスメモ機能”、音声のみの録音が可能な“ボイスレコーディング機能”が新しく搭載された。また、カメラ本体を乗せて充電やパソコンとのデータ通信(USB経由)が行なえる“PictureCradle”が付属している。

FinePix6800Zの後部
FinePix6800Zの後部。つまみなどのデザインも変更されている

その他ハードウェアの主な仕様は、光学式3倍ズームレンズ“スプレンディッシュ”(f=8.3~24.9mm、35mm換算で36~108mm)、記録画素数2832×2128/2048×1536/1280×960/640×480、撮影感度はISO100/200/400相当、動画撮影320×240ドットで最大160秒(音声付き、毎秒10コマ)、シャッタースピード3秒~2000分の1秒、絞りF2.8~4.5とF7.0~10.8自動切り替え、露出補正範囲-1.5~+1.5EV(0.3ステップ)、オートストロボ、オートフォーカス(マニュアル可)、実像式光学ファインダー、2インチ低温ポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレー(13万画素)、サイズは幅80×奥行き36.3×高さ97.5mm、重さ約300g(専用リチウムイオンバッテリー、スマートメディア込み)。満充電の場合、液晶ディスプレーオンの状態で、約120枚の撮影(30秒に1回、フラッシュは2枚に1回)が可能。液晶ディスプレーがオフであれば、約250枚撮影できる。

PictureCradleにセットしたFinePix6800Z
PictureCradleにセットしたFinePix6800Z。この状態で充電とパソコンとの接続が行なえる。パソコンとの接続時はUSBカメラとしても利用できる

6800Zは、富士フイルムが提唱するFinePixを中心としたシステム“Picture The Future”に対応しており、PictureCradleに乗せるだけで充電やパソコンとの通信が行なえるのもその1つ。このほかに、添付されるビューアーソフト『FinePixViewer』の自動起動や、このビューアーから同社が提供しているインターネットサービス“FinePix Internet Service”にアクセスし、画像付きホームページや画像アルバムが作成できる“PictureJurney”サービスも提供される。これらのサービスは4月に提供開始予定。

FinePix4800Zは、6800Zと同じポルシェ デザインの手になるボディーに、4700Zと同じ240万画素のスーパーCCDハニカム(有効画素数約216万)を搭載し、記録画素数は最大で432万(2400×1800ピクセル)。記録画素数が2400×1800/1600×1200/1280×960/640×480、撮影感度ISO125/200/400相当、最大動画記録時間が80秒となっている点以外は、6800Zと同等の仕様となっている。4月25日発売予定で、価格は9万9800円。

『FinePix2300』は、2000年9月に発表した131万画素CCDと単焦点レンズ搭載機『FinePix1300』をベースとして、CCDを211万画素に強化した機種。主な仕様は、記録画素数1600×1200/1280×960/640×480、撮影感度ISO100相当、レンズの焦点距離5.8mm(35mm換算36mm)、パンフォーカス、シャッタースピード2分の1~1000分の1秒、絞りF4.8/F11自動切り替え、逆ガリレオ式光学ファインダー、1.6インチカラー液晶ディスプレー(5万5000画素)、サイズ幅110×奥行き39×高さ77mm、重さ約300g(電池、スマートメディア込み)。電源は単3アルカリ乾電池4本(ニッケルカドミウム充電池、ニッケル水素充電池可)を使用する。アルカリ乾電池使用時、液晶ディスプレーオンで約240枚撮影できる。3月4日発売予定で、価格は4万9800円。

『FinePix2300』
『FinePix2300』パッケージには、8MBのスマートメディア、USB接続キットも含まれる

なお、今回発表された3機種共に、同時に発表された128MBスマートメディア(MG-128SW、オープン価格、3月4日発売予定)に対応している。

“eピクチャーソリューション”を推進

富士フイルムによると、日本写真工業会のまとめによる国内メーカーの2000年のデジタルカメラ出荷台数は、国内295万台、輸出739万台とほぼ前年の2倍の1000万台を突破し、2001年では1500万台に迫る予想という。そうした中で同社は国内で2000年に約30%とトップシェアを持つが、今後の新デジタル製品、新サービスを包括する21世紀の新サービスとして“eピクチャーソリューション FinePix & FDi on the Web”を発表した。

『FinePix2300』
富士写真フイルムの古森重隆代表取締役社長

eピクチャーソリューションは、(1)デジタルカメラFinePixシリーズおよびFinePixとソフトウェア、インターネットサービスを組み合わせたシステム“Picture The Future”、(2)業務用のデジタルミニラボ(写真プリントシステム)『フロンティア』シリーズと、それを利用して家庭のパソコンからデジタルカメラ画像のプリントが行なえる“FDiサービス”の2つを柱とするもの。

このうち(2)は、“デジタルカメラ画像と銀塩写真のどちらもプリントはフジカラーのお店で”という、プリントビジネスの拡大を狙っている。これは同社が行なったアンケートで、デジタルカメラユーザーの95%以上が銀塩カメラも所有し、場合によって使い分けているという結果を得たことから、デジタルカメラと銀塩との両方をカバーする画像処理サービスを目指したものといえる。まず、昨年秋に開始して好調という、『写ルンです』などのフィルムで撮影した写真をデジタル化してCD-ROMに焼く“フジカラーCD”の普及を目指す。また、一般のパソコンユーザーが、インターネットを通じて、フジカラー店舗のフロンティアシステムをプリンターとして利用できるサービス“Myプリンター”構想も発表された。このMyプリンターサービスは6月をめどに開始される予定。サービス版1枚あたり50円程度のプリント料金になるとしている。

Myプリンター構想において、DPI店舗に設置される予定の小型ウェブサーバー
Myプリンター構想において、DPI店舗に設置される予定の小型ウェブサーバー(右)。プロセッサーはPowerPCで16MBのRAMとHDD(10~20GB)を搭載し、Linuxで動作するという(仕様は変更される可能性がある)

富士フイルムは、このeピクチャーソリューションによって、デジタルカメラ製品の販売拡大と、同社が抱える系列販売店/DPI店舗がデジタルカメラが主流になっても継続して収入が得られるプリントビジネスのサポートを行なう考えだ。

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