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Deskpro EXS P1500/MT

Deskpro EXS P1500/MT

2000年12月25日 23時16分更新

文● 野口

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Deskpro EXS P1500/MT

コンパックコンピュータ

24万9800円

コンパックコンピュータのビジネス向けデスクトップ「Deskpro EXS」シリーズに、Pentium 4搭載モデルが登場する。発表は12月12日に行われたが、製品出荷は本日25日からである。製品版を借用できたので、内部を詳しく検証してみたい。

PenIII-1GHzプラス7万円で買える

 Deskpro EXSシリーズは、デスクトップとミニタワーの2筐体、Celeron-700MHz~PentiumIII-1GHzのCPUラインナップで構成され、各種仕様をオーダーメイドできる点が特徴だ。今回追加されたPentium4モデルは、ミニタワータイプのみが提供される。CPUクロックは1.5GHzオンリーで、1.4GHzタイプはない。

 まず目を引くのがその価格だ。Pentium4-1.5GHzを搭載して24万9800円。それでいてスペックのほうは、ビデオメモリ32MB搭載のGeForce2 GTS搭載ビデオカード、HDDはUltraATA/100タイプの30GB、48倍速CD-ROMドライブにSoundBlaster PCI128と、ハイエンドの定番をそろえている。もちろんWindows 2000がプリインストール済みである。ちなみに、同シリーズのPentiumIII-1GHzモデルとの価格差は、わずかに7万円である。

 メモリを256MBにしてCRTを付ければ30万円を超すので、実際にはほかの直販メーカーと比べて極端に安いというわけではないが、すぐ使える仕様で1.5GHzマシンが25万円を切るというのはインパクトがある。

オリジナルマザーと筐体で操作性を追求

 マザーボードはCompaqの刻印がなされたオリジナル。斜めに置かれたi850チップセット、ずれて設置されている2系統のRIMMスロット、なぜかPCIスロット群の間に配置されているAGPスロットと、見た目的にも面白い。IDEコネクタがマザーの端に、側板と平行に備え付けられているため、IDEケーブルが直接マザーボードの上を這うことがなく、PCIスロットなど基板上の各部にも容易にアクセスできるよう工夫されている。CPUクーラーにはファンを付けず、ダクト経由で放熱するようになっている。

背面今回の借用機は、表の24万9800円の構成ではなく、HDDを40GBにし、モデムカード、ネットワークカードを追加し、外部記憶装置は、10倍速DVD-ROMドライブと書き込み8倍/書き換え4倍のCD-RWドライブのダブル装備に変更したものである(価格は28万4800円)。サウンドはオンボード。キーボード/マウスはPS/2端子を使うので、4つのUSB端子はすべてフリーである。
側面
左側面の板は、2つのねじを手でひねれば取り外せる。黄緑色の縦長の板を上に押すと、ドライブ類が抜き差しできるようになる。写真では2段目のCD-RWドライブをスライドさせたところ。

 拡張性は、5インチベイが2つ、3.5インチベイが1つ、内部3.5インチベイが2つ。ミニタワーとしてはあまり多い方ではないが、使い勝手はすこぶるよい。黄緑色の板を押すだけで、5インチ、3.5インチのベイユニット(内部HDDを含む)がするする動かせる。面倒な両サイドからのねじ止めが不要だ。

 Deskpro EXSはカスタマイズ可能というのも特徴のひとつだが、通販専業メーカーにおけるBTOのような、バリエーションの多彩さを誇るものというよりは、基本スペックは決まっており、用途によって容量や要不要が変わる部分を選択可能にした、というところだ。ビデオカードやサウンドカードなどに選択肢を用意していないのも、ビジネスデスクトップという位置づけであることから、安定性を最大限重視しているためと思われる。

 変更できるのは、メモリ容量(128/256/512MB)、外部記憶装置の種類と数(48倍速CD-ROMドライブ、10倍速DVD-ROMドライブ、CD-RW(Rドライブ、およびDVD&CD-RWのダブルドライブ)、ディスプレイ(なし/17インチフラット/22インチ)、およびモデム、ネットワークカード、スピーカーを追加するかどうか、である。HDDはATA100タイプの30/40GBから選択可能だが、25日時点では30GBタイプは品切れとなっている。 

キーボード
付属のCompaqイージーアクセスキーボード。電子メール、検索エンジン、アプリの起動など、プログラマブルな8つの機能を割り当てられる専用ボタンが上部に設けられている。
ビデオカード
ビデオカードはDDR SDRAM 32MB搭載のGeForce 2 GTS搭載。Pentium4の主用途と見られる、マルチメディア系、3D系処理にも余裕で対応できる強力なカードだ。

なによりも安心がほしい方に

 安定運用を支える意味で、本体そのものの安定性と並んで重要な保証の体制は、きわめて充実しているうえ、多彩なメニューがある。標準で製品3年保証、1年間は翌日までに担当者が訪問修理するオンサイトサービスと、365日24時間の電話サポートが付くほか、本体3年オンサイト(1万円)/CRTも含めた3年オンサイト(2万円)、および本体4年(1万6000円)/CRT含め4年のオンサイト(3万2000円)が選べる。

 ひとことでまとめると、Deskproはパーツの選択可能性や筐体の拡張性はややコンサバティブな一方、使い勝手と保証/サポート体制の強力さが魅力、ということができる。価格も最廉価レベルであり、安心して使えるPen4マシンを安価に導入したい方に、要注目の新選択肢だ。

 なおDeskpro EXSは、同社のオンライン販売サイトダイレクトプラス オンラインストア、および各地のダイレクトパートナーから購入できる。

CPU Pentium 4-1.5GHz
メモリ 128MB
ビデオ GeForce2 GTS
HDD 30GB
CD-ROM 48倍速
DVD-ROM -
通信 -
OS Windows 2000 Professional
モニタ
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