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hp jornada 548

hp jornada 548

2000年12月14日 23時46分更新

文● 行正

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hp jornada 548

日本ヒューレット・パッカード

オープンプライス
(hpeselect価格 5万9800円)

日本ヒューレット・パッカードの「hp jornada 548」は、厚み16mmと薄型ながらフリップ式液晶カバーも装備するスタイリッシュなPocketPCだ。

CFカードスロットも搭載する薄型PocketPC

 jornada 548はCPUにSH3-133MHz、液晶表示に4096色STN液晶を搭載し、背面にはCFスロット(TypeI)×1を装備するPocketPCだ。カシオのE-700に比べれば、ハードウェアスペックよりもコンパクトさを重視したといったところだろう。サイズに関しては、E-700よりも2.9mm薄いものの、重量はE-700よりも約40g重く、手に持つとずしりとした感じがする。これは大容量のバッテリを標準で内蔵してためでもあり、液晶やCPUの違いもあって駆動時間はE-700より1時間長い約8時間となっている。

jornada 548の本体正面。液晶下に並んだアプリケーションボタンとその下の電源ボタンとシンプルなデザインだ。
jornada 548の左側面。本体を左手で持ったときにジョグダイヤルを親指で操作できる。赤いボタンは録音ボタン。

 操作は本体前面の4つのアプリケーションボタンと電源ボタン、本体側面にあるジョグダイヤルおよび録音ボタンで行う。

jornada 548の液晶カバーを開くと平らな形状のスタイラスを横方向に取り出せる。

 スタイラスはヘラのような全体が平らな形状で、フリップの裏面にはめ込まれている。一見グリップしにくいように見えるが、実際に使ってみると非常に手になじんで使いやすい。また、使用時にはフリップカバーを跳ね上げた右手の親指の腹でスタイラスを横にスライドさせて取り出し、本体正面中央の電源ボタンを押すという一連の動作がスムーズに行えるように配置されており、使い勝手が練られていることをうかがわせる。E-700のようなカーソルがないため不便に思えるかもしれないが、本機種ではスタイラス操作が中心となるため不自由な感じは受けない。

jornada 548の上面後部にあるフタ(本体収納式)を開くとCFカードスロットが現れる。

 CFカードスロットを採用することにより、高い拡張性を持つのは大きな魅力だ。同社のホームページで動作確認されたCFカードの情報も公開されており、CFメモリ以外にもモデムやLANカードが利用可能となっている。さらに、新潟キヤノテックよりTypeII規格のCFカードを使用可能にするjornada 548用アダプタ「CF Pocket」(3500円)が発売されている。これはjornada 548のCFスロットに差すと本体背面に背負うように装着されるTypeII型CFスロットで、TypeIでは利用できないCFカード(IBMの「Microdrive」やNTTドコモの「P-in Comp@ct」)が使えるようになるのは魅力だ。また、外付けのバッテリーパック(8900円)や全10色のフリップや折り畳み式キーボードの発売が予定されているのも期待が持てる。

 実際に使ってみると、操作性に関しては確かにE-700に比べれば若干もたつき感があり、STN液晶の表示に関しても鮮やかさはない。しかし、ポケットの中での落ち着きのよさや手になじむ本体サイズは使っていて気持ちがよく、CFスロットによる拡張性の高さも大きな魅力だ。

主なスペック
製品名 hp jornada 548
CPU SH3-133MHz
メモリ 32MB
表示 240×320ドット/4096色、カラーSTN液晶
インターフェイス シリアル/USB(同期用)、赤外線ポート(IrDA1.0)、CFスロットTypeI、イヤフォン端子
電源 リチウムイオン充電池、ACアダプタ(直接接続/クレードル)
駆動時間 約8時間
本体サイズ 78(W)×16(D)×130(H)mm
重量 260g
付属ソフト HPモバイル辞書(英和・和英辞書)、JRトラベルナビゲータ、Kodak Picture Shot(画像表示)、DMoney(出納帳)、Zio Golf(3Dゴルフゲーム 5ホールトライアル版)、MusicMatch JukeBox+MP3無料サンプル曲

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