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PCV-MX3GK

PCV-MX3GK

2000年11月28日 20時03分更新

文● 山崎

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PCV-MX3GK

ソニー

オープンプライス
21万9800円(Sony Styleダイレクト価格)

MDデッキ、文字放送対応FMチューナ、1bitデジタルアンプ、30リットルの容量を持つ10cmフルレンジスピーカなど、音質にとことんこだわりを持ってMDコンポと同等の機能をPCに統合したMXシリーズが、とうとうビデオデッキの機能も内蔵してしまった。同時にPCとしても大幅にスペックアップが行われ、筐体こそ従来モデルを継承するものの中身はまったくの別物へと進化している。

ビデオ録画機能も追加され究極のAVパソコンへ

 PCV-MXシリーズは、MDデッキ、文字放送対応FMチューナ、CDプレーヤなどMDコンポと同等の機能を“PCとしてOSを立ち上げることなく”利用できる、オーディオコンポと融合したPCである。もちろんオーディオコンポとしても十分実用になるように音質には徹底してこだわり、マシン内部での音声データの伝送経路はPCからのノイズをシャットアウトするため、FMチューナからのアナログ音声さえもA/D変換を行ってすべてデジタル化した上でアンプに入力している。しかもアンプには、オーディオ機器の世界でも実績のあるTripath社製の1bitデジタルアンプを搭載し、ソニー製のPC向けハイエンドスピーカ「SA-PC5」と同じ10cmフルレンジユニットを、木製エンクロージャに搭載したスピーカも付属している。この「PCV-MX3GK」で音楽を再生してみれば、他のPCのただ鳴っているというものとはレベルの違う、十分鑑賞に堪えうる、低価格なオーディオコンポなどは音質面で凌駕してしまう程のクオリティを持ったPCであることがわかる。

本体正面AV機器としても利用できるPCV-MX3GKは、PCらしからぬフロントパネルを持つ。PCとして起動していない場合も大型の液晶パネルを利用してオーディオ機能の操作が行える。
2本のスピーカの前後
30リットルの容量を持つ木製エンクロージャに、同社のPC用ハイエンドスピーカと共通の10cmフルレンジユニットを搭載した、MX専用のスピーカ。1本で1.95kgもあり、PC用スピーカとしてはかなりの重量級で、鳴り具合も並みのPC用スピーカとは別格だ。

 さらにWindowsを起動すれば、プリインストールされているAV機器コントロールソフト「MX stage Ver.1.2」を使って、これらオーディオ機能をマウス操作によって相互に連携させ、アイコンのドラッグアンドドロップでCDからMDへのダビングや、出力先を外部スピーカ端子からS/PDIF端子に切り替えるといった操作が行える。またインターネットからダウンロードした曲名データなどを利用した音楽編集も可能になるなど、単体のオーディオコンポでは不可能な、PCと融合したコンポならではの活用方法を提案するマシンである。そのほかWindows上からはDVDプレーヤとしても利用できるなど、他に類を見ない強力なAV指向マシンだ。MXシリーズの3世代目となるPCV-MX3GKは、これらの機能だけでなく、PCV-RXシリーズと同様のビデオ録画機能も追加され、オーディオコンポにビデオデッキまでも統合した、究極のAVパソコンである。

 PCV-MX3GKのビデオ録画機能はPCV-RX50シリーズと同じ、TVチューナ付きMPEG2リアルタイムエンコーダカードとMPEG録画/管理/再生の統合ソフト「Giga Pocket Ver.4.0」によって実現されている。TV番組や外部入力(S-VIDEO)されたビデオ映像を高画質(8Mbps)と標準(4Mbps)の2種類のMPEG2、あるいはMPEG1形式にリアルタイムにハードウェアエンコードして記録でき、タイムシフト再生や予約録画にも対応する。またPCのメリットを活かし、「インターネットTVガイド」などiEPGに対応した番組表サイトで番組表をクリックするだけで予約設定が可能で、PCをRASサーバとして設定しておけば遠隔地のPCから録画予約も行えるなど家庭用ビデオデッキ以上に便利に利用できる。MPEG2の高画質モードで録画した映像であれば、VHSの標準モードと遜色ない画質が実現されており、ビデオデッキの代わりとしても十分に利用可能だ。

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