CG立体映像・VR(バーチャルリアリティー)/マルチメディア展示映像システムの発表会“Digital
Amusement Show'98”が12~13日にかけて東京・浅草で開催される。初日の今日はは、(株)デジタルアミューズ、(株)ビジュアルサイエンス研究所とビジュルサイエンス研究所の子会社である(株)デジタルメディアファクトリーによる作品が紹介された。
発表会のあいさつを行なう(株)ビジュアルサイエンス研究所代表取締役所長、(株)デジタルアミューズ代表取締役社長の吉田健治氏 |
発表会では、リアルタイムアニメーションシステム『R-CAST』を利用したキャラクター“かえでちゃん”が紹介された。同システムは、CG映像がリアルタイムで動くというもの。顔の表情や指の動きまで細部の動作がモーションキャプチャーセンサーで感知し、このセンターを付けたオペラーターが映像をリアルタイムで動かしていた。
また、一昨年話題になったバーチャルアイドル“伊達杏子DK-97”に続く、CGキャラクター“BUSENA”が登場した。
“BUSENA” |
「“伊達杏子DK-97”に関していえば、当初は話題になりましたが、なかなか日本では人気がでませんでした。ですが、欧州や韓国では受け入れられ、活動をしています。今回、日本で初公開となる“BUSENA”は、先日ドイツで公開したのですが、欧州の方々からの反応は良好です。現在、いくつかのエージェントから話がきています」と、デジタルアミューズ取締役/営業統括の佐野憲治氏は語った。
CG立体映像分野では、『Sea Dragoon~海龍~』が上映された。偏光メガネを装着し、映像を少しずらして投射した大画面で見る立体映像は迫力満点。そのほか、来春発表予定の『3D
Zaurus II-Pinky Dinosaur』と『ゲゲゲの鬼太郎~鬼太郎の幽霊電車~』の紹介が行なわれた。
キャプション:DMCを体験する会場内参加者。ここでは、ヘッドマウントディスプレイに映像が投影されていた。 |
VR分野では、アミューズメント施設に導入可能な『ダイナミックモーションチェア(DMC)』を会場内の参加者が体験。この装置は、画像と同期して椅子が動くだけでなく、ジョイスティック装置を介してユーザーが思い通りにバーチャルな世界をさ迷うことができる。このインタラクティブ性が、臨場感を向上させるという。そのほか、手をたたくと昆虫が森の中から出てくる『VirtualForest』なども紹介。
『Okinawa Aqua Dream』 |
マルチメディア展示映像システムでは、『バーチャルマルチシアター(7面くん)』を紹介。このマルチシアターは3面から最大7面のモニターに対応しているという。会場の大画面、そして会場内に設置された7面モニターで“水のない水族館”『Deep
Sea Blue』や『Okinawa Aqua Dream』の映像が流れ、ひとときの安らぎを感じさせた。
最新のCG映像、VRシステムを垣間みることのできる同発表会。13日は、午前の部、午後の部と、いずれも同内容のプログラムが行なわれる予定だ。参加費は無料。各回いずれも定員が200名。