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LinuxWorld Conference&Demo/Tokyo 2000

LinuxWorld会場レポート――Linuxが腕時計やCrusoe、Itaniumで稼動

2000年11月01日 05時14分更新

文● 植山 類

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世界唯一のItanium×16マシン「AzusA」
 世界で唯一、Itaniumを16個搭載したサーバ「AzusA」。PCIスロットは最大で128個、メインメモリは最大128GBというハイエンドサーバで、マシンをNECが開発、IA-64 Linuxプロジェクトの成果を活用してLinuxを移植した。デモ機ではTurboLinux for IA-64が動作している。

 デモ機のメインメモリは8GB。32ビットアーキテクチャの「4GBの壁」を超えた大量のメモリを搭載し、シミュレータを動かしている。実験的なマシンだが、安定性はかなり高いという。

 本体の最下部にストレージが入っており、その上が電源。上部にはCPU増接スロットがあり、4CPUを1単位として追加することができる。

 IA-64へのLinuxの移植作業だが、デバッガなどの開発環境の整備がいまひとつなどを除けば、Linuxを既存のアーキテクチャに移植するのと作業はあまり変わらないとのこと。既存のアプリケーションはコンパイルするだけで動作するものも多いという。カーネルはgccでコンパイルされている。

 Linux以外のOSでは、HP-UXや64ビット版WindowsもAzusA上で動作しているそうだ。



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