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ついにDebian GNU/Linux 2.2 (コード名“potato”)がリリース

2000年08月17日 13時02分更新

文● 植山 類

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 前バージョン“slink”のリリースから1年5カ月、Debian GNU/Linuxの最新バージョン2.2 (コードネーム“potato”)がリリースされた。

 potatoは、CD-ROMまたはネットワーク経由でインストールできる。CD-R用のISOイメージやネットワークインストール用のブートフロッピーなどは、ftp://ftp.jp.debian.org/debian/(ミラーサイト一覧)などから入手可能だ。また、Debian GNU/LinuxのCD-ROMを有償配布しているベンダもあり、それらの一覧はhttp://www.debian.org/distrib/vendorsから調べることができる。

 potatoに採用されたLinuxカーネルのバージョンは、Alan Cox氏のパッチを当てた2.2.16。そのほかの主なソフトウェアのバージョンは次のとおり。



  • C Library 2.1.3
  • XFree86 3.3.6
  • GCC 2.95.2
  • GnuPG 1.0.1
  • Perl 5.005.03
  • Python 1.5.2
  • PAM 0.72
  • ncurses 5.0
  • teTeX 1.0.6
  • Emacs 20.7
  • XEmacs 21.1.10
  • GNOME 1.0.56 [1]

 また、potatoでは1200の新しいソフトウェアが追加されたほか、新しい機能も増えており、PAM (Pluggable Authentication Modules)の活用や、ネットワーク関係の設定ファイルの位置の変更、FHS (Filesystem Hierarchy Standard: Linuxシステムのファイル配置の標準)へのさらなる準拠などの点が進歩した。PAMとはユーザー認証をプラグイン化する仕組みで、telnetやPOP、IMAP、PPPなどの認証を、設定ファイルによって柔軟にカスタマイズすることができる。プラグインには使い捨てパスワードのようなセキュリティの高いものが用意されているので、セキュリティ向上にも大きく貢献するはずだ。

日本語追加パッケージ集を統合

 主に日本人開発者からなるDebian JP Projectは、slink以前のバージョンに対して、日本語環境などを構築するための「Debian JP Packages」という追加パッケージ集を独自にリリースしてきた。しかし今回のpotatoからは、パッケージ集をリリースしないことを決定した。

 その理由は、追加パッケージ集がpotatoに統合されたためだ。Debian Projectはオープンな組織なので、追加パッケージ集を独自にリリースする労力を割くより、Debian Projectにパッケージを提供したほうがよいと判断したことによる。つまり、Debianは単体で日本語環境が構築可能になるよう進歩したわけだ。

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