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potatoがフリーズしたことにより、新たな「unstable」(不安定)リリースとして、コードネーム「woody」が作成された。今後はwoodyが、積極的に開発していく対象となる。
Debianのコードネームは、Pixarが制作した映画「Toy Story」のキャラクタと同じ名前が付いている。例えばリリース1.3は「bo」、2.0は「hamm」、現在の安定リリースである2.1は「slink」といった具合だ。これは、Debian ProjectのリーダーだったBruce PerensがPixarで働いていたことに由来する。
Debianは500人を超えるボランタリな開発者によって作成されているフリーなディストリビューションで、potatoでのパッケージ数は4000以上と非常に多い。また、派生ディストリビューションがほとんど存在しなかったため、パッケージ間の整合性がきちんと保たれており、RPMを採用したディストリビューションにありがちな依存関係による問題がほとんど生じないことも特徴だ。
Debian-JPのパッケージは、Debianへの統合が進む
Debian JP Project (以下Debian JP)もpotato-jpをフリーズし、woody-jpを作成した。通常ならばフリーズの次はリリースなのだが、Debian JPはpotato-jpをリリースしない方針だ。
これは、Debian JPの目的は(アドオンパッケージの開発ではなく) Debian本体の国際化であるためだ。実際に、Debian Projectには日本からの参加者が10数人いて、potatoではDebian Projectが配布しているパッケージのみで十分な日本語環境が整う。つまり、Debianへの統合が進んだということなのだ。なお、potato-jpのパッケージが必要であれば、Debian JPのFTPサイトからインストールすることが可能だ。