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ディザスタリカバリに最適なバックアップソフト「Secure Back 3」レビュー

簡単操作で遠隔地へバックアップ

2009年03月03日 04時00分更新

文● 飯岡真志/ネットワークマガジン編集部

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Webブラウザで簡単管理

 Secure Back 3は、ローカルのバックアップサーバにインストールする「Secure Back Manager」、バックアップ元のマシンにインストールする「Secure Back Client」、そして管理者のマシンで使用する「Secure Back Notifier」の3つのコンポーネントが協調して動作する。Secure Back Managerの操作はWebブラウザを介して行ない、特殊なアプリケーションなどは必要としない。管理者用の画面は以下のような、一般的なものだ。

管理画面。ユーザーに関する設定を行なう

管理画面。ユーザーに関する設定を行なう

 最初に表示されるのはユーザー管理画面で、IDやパスワードのほか、必要な設定が行なえるようになっている。パスワードは普通に表示されるので、管理画面にアクセスする際には、背後に注意しよう。ユーザーごとに設定可能な項目は、動作モード(Secure Back Client)、バックアップ領域の上限、ネットワーク帯域の3点だ。

 動作モードは通常またはサービスが選択可能で、サービスを選択するとWindowsのサービスとして動作し、クライアントのアプリケーションが終了した場合でも、自動的に再起動する。

 またバックアップに利用するネットワークの帯域を適切に制限することによって、ユーザーの作業を妨げずにバックアップを進めることができる。

 「バックアップ設定」の項目を選択すると、バックアップを取るディレクトリを設定する画面が表示される。「マイドキュメント」、デスクトップなどに加え、メールソフト(Outlook Express、Windowsメール、Becky!に対応)のバックアップ、Internet Explorerの「お気に入り」は、チェックを入れるだけで選択できる。それ以外のディレクトリも自由に選択可能だ。各ディレクトリごとに保存する世代数と、バックアップ方式もここで指定する。

バックアップ対象のディレクトリとバックアップの方法を設定する

バックアップ対象のディレクトリとバックアップの方法を設定する

方式は、ファイル更新後ただちにバックアップされる「リアルタイム」、一定時間ごとに行なわれる「インターバル」、あらかじめ指定したタイミングで行なわれる「スケジュール」、PCが使われていないときに行なわれる「アイドルタイム」の4通りあり、ネットワークの負荷に合わせて調節するとよいだろう。データセンターにバックアップするデータもこの画面で指定するようになっている。

Secure Back Client

 バックアップ元のマシンには、Secure back Clientをインストールする必要がある。インストールはWebブラウザを用いて、Secure Back Managerが動作しているマシンにアクセスし、「マイページ」でクライアントのダウンロードを選択するだけだ。マイページからは、このほか現在のバックアップ設定の確認が行なえる。

 Secure Back Clientはタスクトレイに常駐し、バックアップの開始/停止のほか、マイページへのアクセス、バックアップ元ディレクトリの申請が行なえる。

Secure Back Clientのメニュー

Secure Back Clientのメニュー

 編集部の作業マシンにクライアントをインストールして、Secure Back 3を利用してみた。バックアップの帯域はデフォルトの10Mbpsのままだ。デュアルコアのマシンということもあり、バックアップ中に目立った性能低下もなかった。クライアントのインストール以外に、バックアップのことを意識する必要がないのは利点といえる。

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ネットワークマガジン2009年3月号掲載

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