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普段から持ち歩くからこそ、見た目にこだわりたい

短くてオシャレ、伸ばして便利の伸縮型ペン

2009年02月12日 08時00分更新

文● 行正和義

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LAMY「pico」

ドイツ生まれの伸縮型ボールペンの決定版 LAMY「pico」

 出先でいつでもメモを取りたい。そんな用途に必要となるのが小型ペンである。文具の世界にはシステム手帳用の細身のペンというジャンルが存在し、鉛筆よりもはるかに細い軸のペンもリリースされているが、やはり一定以上の太さがないと握りにくいものである。また長さも実用面から考えるとペン軸が人差し指の第二関節、もしくは指の付け根あたりまではあってほしいところ。となると、大体全長10cm以上は必要である。

 携帯性と長さを両立するためのアイデアとして、ボールペンの軸部分に伸縮機構を取り入れるというタイプの製品は結構昔からある。最も簡単な構造としては“ひっぱって伸ばす”タイプだが、この方式だとポケットなどから取り出して書き始めるときに両手を必要としてしまい、立ったまますぐにメモを取りたいときなどに明らかに不利となる。というわけでスプリング仕掛けなどを仕込んで自動的に伸びるタイプがオススメだ。

picoを短くした状態

picoを短くした状態。ここで上部を押すと、バネで伸びるようにペン先が出てくると同時にペン全体が伸びる

 そのような製品の中で秀逸な出来なのが、冒頭に写真を掲載した独LAMY社の「pico」である。両端が丸まったシンプルな円筒デザインで、一見するとペンには見えないフォルムながら、一方の端をプッシュすると反対側からペン先が出現、そのまま指を放せば軸自体が伸びる構造となっている。

 収納するときも同様にワンプッシュでペン先と軸が収納されるのが驚くほど快適。惜しむらくはクリップやストラップ用の穴といったものがないため、ポケットに挿したり首から下げたりできない点であるが、そこはデザイン優先として納得するしかないだろう。実売価格も5000~7000円前後と、文具としてはやや高めのモデルながら、ボディの質感やそのギミックは持ってよし、使ってよしの逸品である。


お手頃価格で手に入れやすい伸縮型ペンといったらコレ。サイドのボタンを押せばカシャっと勢いよく伸びる三菱鉛筆の「ジャンポップ」(294円)。収縮時105mm、伸長時128mm。ややオモチャっぽい印象はあるものの太めの軸にラバーグリップはけっこう使いやすい。シャープペンシルモデルも用意される

小さくてもしっかり伸びるゼブラの「ペンポッド」(315円)。収納時は77mmでストラップなどに付けるのにちょうどよいサイズながら、太いほうを半回転させるとバネの力でボールペン本体が伸びながら飛び出る。伸長時90mmと、ペンとしては決して使いやすい長さではないものの、携帯用ペンとしては十分だ

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