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バインダーの用途は紙資料を保存しておくだけではない

スマートに紙資料を持ち歩く便利バインダー

2009年02月19日 08時00分更新

文● 行正和義

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ヨーロッパ生まれのオシャレなバインダー

手前が仏EXACOMPTAの「マルチパートファイル」、奥が独Leitzの「パートファイル」。ともに厚紙が仕切りとなり、その間にA4サイズの資料を挟み込み、バンドで止めるだけのシンプルなバインダーだが、細かなところを見ていくとなかなか出来がいい

 かつてのオフィスでは大量の紙文書を保存するために、大きなバインダーの詰まったキャビネットが壁を占めていたものだ。最近ではオフィスの効率化といった観点から、そのようなケースは少なくなってきていることだろう。

 とはいえ個人的な業務の範囲内では、今携わっているプロジェクトが完了するまでは関連した資料を残そうといった感じで、紙媒体を綴じ込む機会はまだまだある。そこで今回は長期保管のための大型のバインダー(ファイラー)ではなく、比較的少量の資料を綴じ込むのに便利な商品を紹介する。

 まず1つ目は、仏EXACOMPTAのバインダー「Harmonika マルチパートファイル7」(約2500円)。最近では国産文具も鮮やかなカラー分けで用途・種別を見分けやすくなってきているが、やはりそういったセンスは欧州製品にはなかなかかなわない。

 紙製の表紙・裏表紙に加えて紙のパーティション、バインダーをまとめるゴム紐という一見すると単純な作りで、資料は単にパーティションの間に挟み込むだけ。色分けされたパーティションといい表紙の穴からのぞく目次ページ(2枚目に書き込む)、よく見ると蛇腹状になっていて挟み込んだ資料の厚みにも対応できる背表紙の合わせなど、見た目のシンプルさと裏腹に細かい配慮がなされている。

マルチパートファイル

資料は単純に紙の間に挟むだけ。ただ、背表紙部は中身の厚みに対応しており、1つのパートに20枚程度の紙は軽く挟まる


 続いて、キングジムの「テジグ」(367円)は、そもそもバインダー(ファイラー)と呼んでいいのか分からないような新しいデバイスである。要するにプラスチックでできた“箱”で、フタを開けてA4の資料を投げ込むだけ。

 背表紙の部分が挟くなっているのでそのまま開ければ厚めの背表紙/裏表紙のように閲覧できる。フタはラッチ構造があるので落としてしまうことはなく、背表紙に近い部分を親指で押さえておけば立ったままの資料確認でもページがばらつくことはない。そもそもファイリングするのが面倒だというものぐさな人にお勧めである。カラーバリエーションも6色が用意される。

キングジムの「テジグ」。バインダーもしくはファイラーなら、その名のとおり綴じる必要があるだろうと思いきや、そもそも綴じ具が存在しない逆転の発想。綴じ具がないので、書類はただ入れるだけでよく、中の書類を見るときは親指で押さえることでバラバラになることもない

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