世界には、何かと理由を付けて「アニバーサリーモデル」を発売することが大好きなステーショナリーメーカーやライフスタイル商品の販売企業は数多い。筆者の知るところでは、最近、間違って場違いの腕時計市場にも進出を果たしてしまったアタッシュケースの老舗「ゼロ・ハリバートン」や、独創的なデザインで日本にもファンが多いドイツの筆記具メーカー「LAMY」(ラミー)などが代表的だろう。
LAMY「30 jahre LAMY safari limited color & original pen case」
恵比寿の駅ビル「アトレ恵比寿」で時間潰しをしていたとき、筆者の目に飛び込んできたLAMY「30 jahre LAMY safari limited color & original pen case」(LAMY サファリ 30周年記念 日本限定モデル)を衝動買いした。LAMYがほぼ毎年発売している限定モデルと少し趣が異なる点は、外観が個性的なくさび型をした専用合皮ケースが付属していることだ。数本の筆記具を収納できるうえ、主役であるLAMYサファリ万年筆を際立たせられる収納の仕組みはなかなか秀逸だ。
その1週間ほど後、限定モデルを購入した文房具屋さんに再度立ち寄ってみたら、なんと合皮ケースと同じデザインでブライドルレザー版専用ケースが売られていた。
筆者は、革についてそれほど理解しているわけではないが、革の種類や特徴を形容する専門用語に極めて弱い。何種類かのハンドメイドケースを見せてもらったところで買いたいエンジン全開となり、結局黒のブライドルレザーで決着した。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第776回
トピックス
発売日に電子メモ「Boogie Board(papery)」を予約衝動買い -
第775回
トピックス
ユーザー評価の高いJPRiDE「model i ANC」を手に入れた! -
第774回
トピックス
割り切りが素晴らしい3COINSの3300円スマートウォッチを衝動買い -
第773回
トピックス
Galaxy純正の遺失物トレースタグ「SmartTag2」を衝動買い -
第772回
トピックス
昭和レトロなプレーヤー復刻版「サウンドバーガー」を衝動買い -
第771回
トピックス
人生最後の腕時計「ロレックス エアキング」を衝動買い -
第770回
トピックス
実測37g! 折り紙式ポータブルマウス「OriMouse」を衝動買い -
第769回
トピックス
ギガ超えの夢破れたドコモ「home 5G HR02」を平常運転! -
第768回
トピックス
「令和6年の初・白日夢」か? ドコモ「home 5G HR02」を衝動買い -
第767回
トピックス
約500円の防犯用「ドア窓アラーム」を「PC置き引き防止ガジェット」として衝動買い -
第766回
トピックス
十数年ぶりにフォッシルの「腕・日時計」をまた衝動買い - この連載の一覧へ