Centrino 2+BD内蔵のパワフルモバイル
11.1型ディスプレー(1366×768ドット)を備える小さなボディーに、強力なスペックを搭載するのも新type Tの魅力だ。CPUはCentrino 2対応の超低電圧版「Core 2 Duo SU9300」(1.20GHz)を搭載。チップセットはGPU内蔵のIntel GS45 Expressを使用する。
さらに、店頭モデルの上位機種「VGN-TT70B」では、記録型BDドライブを標準搭載。チップセットGPUのBD再生支援機能と合わせて、BDソフト再生までこなせる。従来機種から引き続き、本体内はワンセグチューナーも内蔵している。
また、メモリーはDDR3-800メモリーを標準で4GB搭載。拡張いらずのパフォーマンスと、低消費電力動作に適したDDR3メモリーにより、システム全体の消費電力を低減して、バッテリー駆動時間の延長に貢献している。
店頭モデルのストレージは160GB HDD(TT70Bの場合)だが、VOMモデルではなんと、256GBの大容量SSD搭載を選択できる。128GB SSDをRAID 0構成で接続しているので、パフォーマンスも驚異的だ。データ転送速度はHDDの約6.1倍に高速化されるという。SSD 1枚の128GBという構成も可能なほか、SSD 1枚構成やHDDを、後日SSD 2枚構成にアップグレードする有料サービスも実施される。
標準搭載のバッテリーパックを装着した本体重量は約1.31kg。バッテリー駆動時間は標準バッテリーで約10時間(JEITA測定法)。オプションの大容量バッテリー搭載時は約15時間。さらに、カタログ値だけでなく実動時の駆動時間を延ばすべく、新たな工夫も凝らしている。そのひとつが、キーボード右上に搭載された照度センサーだ。
周囲の明るさをこれで検知して、最適と思われる明るさに液晶ディスプレーのバックライト(LEDタイプ)光量を調節する。これによって、快適な画面の明るさと、適度な消費電力を両立できる。またそのほかにも、バッテリーの急速充電や、バッテリーセルの長寿命化(一般的にリチウムイオン充電池は、満充電まで充電すると劣化が進む)を実現している。
新type Tでの電力に関する機能は、独自の設定パネル「VAIO省電力設定」から一括で制御できる。ボディー前面右にあるS1ボタンで、設定画面を一発で呼び出せるので、バッテリー関係の設定を頻繁に変えるような使い込むユーザーにはうれしい。
さすがに値段(価格はオープンプライス)は安くなく、予想実売価格はTT70Bが30万円前後。BDの代わりにDVDスーパーマルチドライブを採用する「VGN-TT50B」が24万円前後と想定されている。「NetBookなんて半端なモバイルノートもどきはいらない。性能もデザインもとびきり優れたモバイルノートが欲しい!」という人にお勧めしたい。発売日は10月4日の予定。
VGN-TT70B の主なスペック | |
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CPU | Core 2 Duo SU9300(1.20GHz) |
メモリー | DDR3-800 4GB |
グラフィックス | Intel GS45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 11.1型ワイド 1366×768ドット |
HDD | 160GB |
光学ドライブ | 記録型BDドライブ |
テレビ機能 | ワンセグチューナー内蔵 |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0)、Bluetooth 2.1 |
サイズ | 幅279×奥行き199.8×高さ30.7mm(最薄部23.5mm) |
重量 | 約1.31kg |
バッテリー駆動時間 | 約10時間 |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 |
予想実売価格 | 30万円前後 |
VGN-TT50B の主なスペック | |
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メモリー | DDR3-800 3GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
重量 | 約1.27kg |
予想実売価格 | 24万円前後 |
それ以外の主な仕様はTT70Bと同等 |