インテルが16日発表した次世代モバイルパソコン向けプラットフォーム「Centrino 2」。日本メーカーでもっとも積極的なラインアップ展開を行なっているのがソニーだ。ここでは、発表した4シリーズの中から、ビジネス向けの「VAIO type BZ」と、筐体を一新した「VAIO type SZ」の2種類をピックアップする。
引き締まった黒筐体 「VAIO type BZ」
VAIOノートのニューカマー「VAIO type BZ」は、従来機種(VAIO type BX)の後継路線を継承しつつ、基本性能の向上と多少の軽量化を実現したシリーズとなっている。
type BZ 第1の特徴は液晶ディスプレー。15.4インチワイドサイズは一般的だが、解像度1440×900ドットの、通常より一回り高解像度の液晶パネル「クリアブラックLE液晶」を選択可能となっている(1280×800ドットも用意)。
この液晶パネルはLEDバックライトタイプなので、色再現性も良好。写真を多用したビジネス文書やプレゼンテーションなどの作成にも適する。
第2の特徴は薄型軽量化。モバイルノートとはさすがに比較できないが、同サイズの液晶ディスプレーを備える前シリーズtype BXと比べると、最薄部で約8.2mm薄くなり(37.8mmから29.6mmに)、重量は約300~400g軽い、約2.6~2.7kgとなった(液晶パネル選択により異なる)。
今回唯一の通常キーボード採用機
冒頭で触れたとおり、type BZのCPUやチップセットなどは、インテルの新しいノート用プラットフォーム「Centrino 2 プロセッサ・テクノロジー」に準拠したものを採用している。販売されるモデルはCTOモデル(VAIO OWNER MADEモデル)のみで、CPUは最高でCore 2 Duo T9600(2.80GHz)を、またTDP 25Wの新CPU「Core 2 Duo P8600」(2.40GHz、3MBキャッシュ)も選択可能だ。
グラフィックス機能は、Intel GM45 Expressチップセット内蔵機能を使用。メモリーはDDR2-800を最大4GB搭載可能となっている。
バッテリー駆動時間も延長されている。type BXが最大4時間程度だったところを、最大5.5時間(いずれもJEITA測定法 1.0による)まで延長されている。
そのほかにも、指紋認証ユニットの標準装備、プロジェクター等を接続してのプレゼンテーションを便利にする「VAIO プレゼンテーションサポートユーティリティ」の付属、TPMチップの内蔵など、様々なビジネスユース向けの機能を備えている。
価格は14万3300円から。発売予定日は8月9日。
type BZ「VGN-BZAANS」の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core 2 Duo T9600(2.80GHz)/T9400(2.53GHz)/ P8600(2.40GHz)/P8400(2.26GHz) |
メモリー | DDR2-800 1~4GB |
グラフィックス | Intel GM45 Expressチップセット内蔵 |
ディスプレー | 15.4インチワイド 1440×900ドット(LEDバックライト)/ 1280×800ドット |
HDD | 80~320GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.0+EDR |
カードスロット | PCカード(TypeII)、メモリースティック、 SDメモリーカード/MMC |
インターフェース | USB 2.0×3、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、 LAN(10/100/1000BASE-T)、i.LINKなど |
サイズ | 幅362.4×奥行き266.8×高さ37.7mm(最厚部) |
重量 | 約2.6~2.7kg |
バッテリー駆動時間 | 約5~5.5時間(JEITA測定法 1.0) |
OS | Windows Vista Business SP1 |
最小構成価格 | 14万3300円から |