関心が作る関係ネットワークをプロモーションやECに活かす
関心空間(http://www.kanshin.com/)
2008年08月27日 12時00分更新
関心空間のビジネスモデル
ECの顧客向けサービスとして広がるASP利用
質の高いユーザーを基盤としたメディア事業
現在アクティブな登録ユーザーは3万4000人。月間UU(ユニークユーザー)が200万人。2年前から広告メディア事業を始めたが、主な収益源は企業向けASPだ。導入する側の企業はCGMとしての関心空間の集客機能やクチコミ機能を利用して販促やPRに使う場合と、既存顧客の囲い込みに使う場合がある。
既存顧客向けサービスとしては、2007年末、株式会社メンバーズとともに、ANAの会員限定の旅行情報サイト「旅達空間」に機能提供を開始した。ANAはSNS「ANAフレンドパーク」から「旅達空間」に移行することで、ウェブ上の情報提供と投稿情報を集約し、顧客の体験情報を旅行の販促につなげる場としての成長を狙う。
「関心空間はデータベースであり、購買先でも広告でもコンテンツでも全部内包できる。さらに運営側もユーザーも同一の機能で従来繋がりにくかった情報を関連づけていける、とANAの販売セクションに説明したところ、非常に関心を持ってくれた」「彼らはコンテクストをつなげるプロ。すべての購買導線のイニシアティブをにぎり、気持ちよくユーザーから体験情報を出してもらい、それが旅行の購買や旅行先で役立つという循環を広げたい」。そのためのツールとして、関心空間が考えられたわけだ。また、愛知県のCATV局「KATCH」も、地域密着型サイト「かめぞう」に関心空間を導入した。
最終的な目標は、関係性ネットワークを使ったリコメンド(ユーザーの興味がありそうな情報を自動的に表示するサービス)エンジンを作ることだ。関心空間はグーグルアドセンスの利用率が高い。しかし、それではほとんどの儲けはグーグルのものだ。ならば、自分たちでその仕組みを作った方がよいと考えている。
取材:2008年2月15日(名称・数字・肩書・サービス名などは取材当時のものです)
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