新開発WXGA++ディスプレーや
モバイル初のBD内蔵も選べる
スペック面での大きな変化のひとつが、液晶ディスプレーだ。type Sシリーズは伝統的に13.3インチのワイド液晶ディスプレー(解像度1280×800ドット)を搭載してきたが、type Zでは13.1インチ、アスペクト比16:9、1366×768ドットの液晶パネル「クリアソリッド液晶」を採用している。
パネル表面は光沢のあるAVコンテンツ視聴に適したタイプだが、表面加工の工夫により外光の写り込みを軽減し、ビジネス用途でも不自由を感じない。
さらにCTOモデル(VAIO OWNER MADEモデル)では、同サイズで解像度1600×900ドットの高解像度ディスプレーを選択可能となっている。モバイルノートとしては最大級の解像度と言えるだろう。
標準搭載の光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブだが、CTOモデルではさらに、記録型BDドライブの選択も可能になっている。重量1.5kg以下のモバイルノートでのBD内蔵は初めてのことで、16:9の液晶ディスプレー、BD再生も可能なGPUと組み合わせて、AVマシンとしても充実した性能を発揮する。
前代未聞! SSDのRAID構成で檄速
CTOモデルでは液晶ディスプレーのほかに、CPUや搭載メモリーなどを細かく選択できるが、type Zでは内蔵の2.5インチHDDの代わりに、SSDを選択可能となっている。SSD搭載だけなら珍しくもないが、なんとtype Zでは、64GBのSSDを2枚使用した、RAID 0(ストライピング)構成のSSD-RAIDが選択できるようになっている。
ただでさえHDDより速いSSDを、RAID 0構成したことによるディスクアクセス性能は驚異的で、同社の資料ではHDDより約370%高速としている。実際に編集部でのテストでも、テストによってはデスクトップパソコンのHDDを10倍以上上回る性能を発揮している(詳細は後日掲載予定)。本体重量もHDDより軽くなる。
まだまだ高価なSSDを2枚使用するだけに、購入時の価格は10万円以上上乗せされるが、最高のパフォーマンスと携帯性を追求するユーザーならば見逃せないオプションだ。
