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BDレコ購入指南 第7回

個性で選ぶBDレコ、シャープ&三菱編

2008年07月09日 17時00分更新

文● 鳥居一豊/AVライター

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これなら使える! HDDなしの超シンプルBDレコーダー
シャープ BD-AV10

BD-AV10

 シャープは早くからレコーダー市場に製品を投入してきたメーカーの1つ。BD映像ソフト発売以前の「旧BD時代」には、HDD内蔵のBDレコーダーを先駆けて発売した実績もある。

 現在は他社同様にMPEG-4 AVC録画機能を備えたHDD内蔵のBDレコーダー「BD-HDW30」なども発売しているが、ここではあえて、それに先んじて登場した「BD-AV10」(以下AV10)を取り上げよう。

シャープ BD-AV10
HDD容量 なし
ハイビジョン最長録画時間 約6時間(DRモード、BD-RE録画時)
チューナー デジタル×1
ハイビジョン記録可能光ディスク BD-RE
便利機能 らくらく一発録画、らくらく一発予約、らくらく一発再生
サイズ/重量 幅430×奥行き335×高さ68mm/約4.2kg

簡単操作をとことん追求! 誰でも迷わず使える一台

 このモデルはすでにHDD/DVDレコーダーを使い慣れている人にとっては、少々奇異に見える製品だ。上の表を見れば分かるとおり、このモデルはHDDを内蔵していない。機能性を重視するこだわり派からすれば「えー、チャプター編集もCMカットもできないじゃないか」と物足りないところがあるかも知れない。

 だがその反面、多機能化を極めた現在のハイビジョンレコーダーはかえって「機能が多すぎて使いづらそう」と考えているユーザーも少なくない。この一台は、いまだ現役でVHSビデオデッキを使っているようなビギナーユーザーが使うための、言ってみれば「移行用モデル」だ。

本体前面にはBDの状態をあらわすランプが付属。録画時には白ランプが点灯し、ディスクの残量の目安を表示し、再生時には青ランプがディスクの再生位置を表示する

 録画メディアは書き換え可能なBD-REのみ(ただし2層も使用可能)。DVD時代のように、記録できるDVDメディアの種類に頭を悩ませる必要がない。「HDDって何? どこに入ってるの?」と疑問符が浮かんでしまうユーザーにとってはむしろHDDが混乱の元になる場合が多い。VHSテープのように「ディスクをセットするだけでハイビジョン録画できる」という方が分かりやすく、使いやすいだろう。

 そのため録画モードもハイビジョン放送をそのまま録画する「ダイレクト録画」のみとごくシンプル。また、本体前面のパネルには録画時にはBDの残量、再生時には再生中の位置を表示するなど、「パッと一目で分かること」を重視した工夫がされている。

ビデオデッキと同じ感覚のワンタッチ操作

 この分かりやすさは録画予約などの基本操作にも反映されている。視聴中の番組を録画するのも、録画済みの番組を再生するのも、すべてワンタッチで操作可能だ。これならVHSのビデオデッキとほとんど同じ感覚で扱える。しかも録画予約には電子番組表を使用できるため、アナログデッキよりはるかにカンタンだ。

 録画したい番組を選んで「決定」ボタンを押すだけで録画予約ができるのは、一般的なハイビジョンレコーダーと比べてもカンタンだ。VHS時代のシンプルな録画スタイルと、ハイビジョンレコーダーならではの便利機能を融合することで、どんな人でも安心して使える簡単操作を実現していると言える。

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