出足好調な次世代ブラウザの陰で、Web制作者たちが表示チェックや互換性の確保に苦労している――。先日、そんな情報をお伝えしたが(関連記事)、Web制作者がクロスブラウザ対応を進める上で重宝しそうなのが、「IE View」に代表されるFirefox用のプラグインだ。
Web制作者に限らずすでにご存知のユーザーも多いと思うが、IE ViewはFirefoxからIE(Internet Explorer)を起動させるプラグイン。IE Viewを導入済みのFirefoxで右クリック→「IEで表示」を選ぶと、すぐさま該当するURLを渡してIEが起動、同じWebページを表示してくれる。非常にシンプルな動作ではあるが、いちいちIEを起動しなおして、URLをコピー&ペーストする手間を考えると快適だ。
IE Viewのほかにも、類似のプラグインとして、FirefoxからOperaを起動させる「Opera View」もある。とくると、残るあと1つの主要ブラウザは……ということで今回ご紹介するのが、「Safari View for Windows」だ。
このプラグインは、ブログ「buena suerte!」を運営するcieさんがIE Viewを参考にして作ったもので、見た目や振る舞いはIE Viewと同じ。違いはIEではなく、Safariを立ち上げてくれる点だ。
実は以前にも別の作者が作った「Safari View」があることにはあったのだが、Mac OS X専用でWindowsでは動作しなかった。今回の新プラグインはWindows版。先に紹介した2つのプラグインと併せて導入することで、Windows環境における主要な4つのWebブラウザでの動作/表示確認を手軽にできるようになる。
対応するFirefoxは、バージョン1.5から3.0まで。編集部ではWindows XP SP2、Firefox 3.0で動作を確認した。ただし、作者は「自己責任での利用」を呼びかけているので利用にあたってはご注意を。ダウンロードは作者のブログから可能だ。
