画面の保護からセキュリティーツールへ
現在ではMacにもWindowsにも、スクリーンセーバー機能が標準で搭載されている。Macでは「システム環境設定」の「デスクトップとスクリーンセーバ」で設定可能だ。Windows Vistaでは、「コントロールパネル」の「個人設定」から「スクリーンセーバーの設定」という別ウィンドウを開いてモジュールを選択できるほか、各種のオプションを変更できる。
スクリーンセーバーの設定は、選択したモジュールごとにかなり異なっているのが普通だ。このため、選択したモジュールごとに独立したダイアログを開いて設定することになる。ほかのソフトに先駆けて、早くからプラグインモジュール方式を採用したので、このあたりの操作性については先駆的な役割を果たしたとも言える。
モジュールによらない共通の設定としては、ユーザーが操作をやめてから何分後に起動するか、というのが最も基本的なもの。しかし、MacでもWindowsでも、最近では省エネルギーのために画面表示そのものを停止する機能があり、その設定との絡みでスクリーンセーバーの起動時間を考える必要がある。画面表示が停止されたあとでスクリーンセーバーが起動しても、ユーザーはそれを見ることができないからだ。
省エネ機能の装備は、スクリーンセーバーの存在意義を小さくしたとも言えるが、現在のスクリーンセーバーは画面の表示を他人の目から隠し、あるいは他人による操作を防ぐ一種のセキュリティーツールとしての機能を持っている。
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