情報過多時代の充実した検索機能
現在のパソコンを代表する2つのOS、Windows VistaとLeopardは、GUIや操作性など異なる部分も少なくないが、装備する機能を比べれば似ている点が多いのも確かだろう。今回取り上げる検索機能も、その類似点の1つと言える。
ここ近年パソコンで扱う情報はその処理能力やHDD容量の向上と呼応して、種類や量ともに飛躍的に増大し続けている。そうなると、ユーザー自身が1台のパソコンの中に記録されている情報やファイルの保存場所、内容などをすべて把握することは難しくなる。そこで近年特に注目を集めているのが、OSが標準装備するようになった検索機能だ。
実はこうした検索機能の重要性をアピールしたのは、Mac OSよりもWindowsのほうが先だった。何年かあとに発売になるVistaの先行発表の際には新機能の目玉として、ファイル検索機能が大々的に取り上げられたほどだ。
当初はそれを静観していたように見えたMac OSは、Vistaよりも先に発売したMac OS X 10.4(Tiger)に「Spotlight」を搭載し、包括的で高速な検索機能をWindowsよりも先に実現したのだった。
現在のOS内蔵の検索機能は単にユーザーが入力した語を含むファイルをその都度表示するだけでなく、ある条件に沿ったファイルをダイナミックに収納する検索フォルダー機能を装備するなど、機能も充実している。高速な検索機能はもちろん、その設定方法も含めて類似性は高い。
この連載の記事
-
最終回
iPhone/Mac
ユーザーの優柔不断につきあう「ゴミ箱」 -
第13回
iPhone/Mac
右クリックメニュー、その歴史と効果 -
第12回
iPhone/Mac
Mac・Winで比べる、ソフトの切り替え方法 -
第11回
iPhone/Mac
「ヘルプ」機能から見る、Mac OSの今と過去 -
第10回
iPhone/Mac
発展し続ける「ウィジェット」 -
第9回
iPhone/Mac
スクリーンセーバーの存在意義 -
第8回
iPhone/Mac
「マルチユーザー」サポート -
第7回
iPhone/Mac
日本語入力の生い立ち -
第6回
iPhone/Mac
クリップボードという大発明 -
第5回
iPhone/Mac
ファイル表示のあれこれ - この連載の一覧へ