先日、Facebookの日本語版が公開されました(関連記事)。日本にはmixiなどのSNSが既にありますが、Facebookに勝算はあるのでしょうか。「よろしくお願いします」。同社インターナショナルマネージャー ハビエル・オリバン氏は日本語と英語を交えて緊急インタビューに答えてくれました。
ハビエル氏は、かつてNTTデータで、携帯器機向けのワイヤレスによる動画トランスミッションの研究開発エンジニアとして日本に1年間滞在した経験があります。日常会話程度なら日本語を話すことができますが、さて、日本に関する知識と経験で、みごと日本SNS市場に切り込むことができるのでしょうか。
大阪弁バージョンも「大歓迎!」
Facebookはこれまで、英語以外に、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポーランド語、ノルウェイ語などによるインターフェイスが公開されています。2006年末の時点ではユーザーの9割が米国ユーザーでしたが、2008年5月には、3分の2が米国以外のユーザーとなっています。「英語以外で一番最初に作ったのはスペイン語版。ユーザーからの反応は非常にエキサイティングだった」とオリバン氏は言います。
今回の日本語対応はアルファベットではない言語への、初めてのケースとなります。「アジアの中で最初に日本語を選んだのは、インターネットユーザーが多いし、アクティブだったから。いわゆる2バイト言語である日本語は大きなチャレンジでした。次は右から左に書くアラビア語などにもチャレンジしていきたい。最終的にはすべての言語をカバーしたいです」(オリバン氏)。
世界にはスペイン語を使う人が多くいますが、同じスペイン語でも、実際はそれぞれカスタマイズされたバスク地方版スペイン語、メキシコ版スペイン語などを使っています。それに合わせて、Facebookにも様々なバージョンのインターフェイスができていると言います。Facebookでは、ユーザーがボランティアで翻訳してサイトを作っていく仕組みになっているので、「たとえば大阪の人たちが大阪弁バージョンを作るのも歓迎」なのだそうです。