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弥生の新社長がSaaS化宣言!

会計“ソフト”がなくなる日

2008年04月28日 17時16分更新

文● 小橋川誠己/アスキーネタ帳編集部

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元「オタク」「経営のプロ」が放つ衝撃


 これまで、弥生を含む中小企業向けパッケージベンダーは、SaaSに対して“興味はあるけれども慎重”な姿勢を崩していませんでした。昨年秋には、他社に先駆ける形で(株)ピー・シー・エー(PCA)がSaaS型サービスを発表したものの、導入には別途パッケージを購入する必要があり、費用は高価。PCAの折登泰樹専務は今年3月のSaaS関連イベントで「SaaSによってパッケージの売上が多少は下がるかもしれない」との発言をしていることからも、「SaaS化はゆるやかな流れ」ととらえている印象を受けます。

 ではこうした中でなぜ、弥生だけが「事業の主軸をSaaSへ」という急進的ともいえる動きへ踏み出したのでしょうか。いくつかの理由が考えられますが、4月1日付けで就任した岡本新社長のキャラクターにも大いに関係がありそうです。

弥生のSaaS化計画

写真中央が岡本浩一郎社長。左は五月女 尚取締役副社長、右は相馬一徳常務取締役。

 というのも、岡本社長は自らを「元パソコンオタク」と評する人物。13歳のころに趣味でプログラミングを始め、大学卒業後は野村総研でSEを経験。その後、ボストンコンサルティングで経営コンサルタントに転身した後に、自身でもコンサルティング会社を起業した経歴を持ちます。

弥生ワークス

実は弥生は、昨年12月に「弥生ワークス」というASPを始める予定でした。このサービスは「アーキテクチャが古い」(岡本社長)ため、お蔵入りとなる可能性が高いそう。今後のサービスは、SilverlightやAdobe AIRといった新技術の採用を検討中だそうです。

 新社長のこうした「技術に明るい」「経営のプロ」といったバックボーンが、今回の新たな事業戦略の策定に影響を与えたのかもしれません。

 ただ実際のところ、弥生を支えるのはごく小規模な企業や個人事業主がほとんど。そうしたユーザー層に対して、SaaSをうまく訴求できるかは未知数です。とはいえ、パッケージ販売で成長してきた弥生が“脱パッケージ”へ動きだしたことは、腰の重かった(ように見える)他のベンダーに対して、大きな揺さぶりをかけることになりそうです。


変更履歴:1ページ目、本文中の「弥生 as a Service」の後に「(YaaS)」を追記しました。現在の記事は変更済みです。

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