ちょっとアブナイぐらいすごい音
──ちょっとその音を聴かせてください。
佐野 まだ聴いてない?
── ええ、生では聴いてないんです。
佐野 じゃあ出しちゃいますよ(笑)。《演奏中》 ここにエフェクタなんかいれようもんなら!《さらに演奏中》 で、カオス。レコーディングができます。《タッチスクリーンを使って演奏中》
── カオシレーターみたいに弾けるんですね。
佐野 そうです。これがカオスモード。
佐藤 カオシレーター的な誰でも演奏できる要素を盛り込みたかったんです。DS-10ではノート(音符)の入力手段としてカオスパッドを使うことができます。
── ペンの動きを録るわけですね。シーケンスの入力手段は他にもあるんでしょうか。
佐野 カオスのほかに、マトリクス状のステップシーケンサーと鍵盤があります。ドラムはまた別で、これがドラムシーケンサー《演奏中》。ドラムの4音については、内部的にシンセの音を一個ずつサンプリングしています。
── シンセの2音については完全にリアルタイム?
佐野 そうです。ドラムだけシンセの音をいったんサンプリングしてCPUパワーを節約してるんですが、パラメータはいつでも呼び出して修正できます。
── いい音ですね。このちっちゃいスピーカでこれだから……。
佐藤 アンプつなぐと凄いですよ。モジュレーションとか、これじゃなきゃ出せない音が出ている。
── ギターアンプみたいなものでいいですか?
佐野 なんでもいけます。ラジカセでも凄い音がでます。ちょっとラジカセがアブナイくらい。ヘッドフォンとかであんまり調子にのって聴いていてもアブナイ。