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KORG DS-10誕生秘話──30年前のアナログシンセをDS上で再現する

2008年04月22日 16時22分更新

文● 船田戦闘機、聞き手●船田戦闘機、上杉季明

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ニンテンドーDSは、開くとシンセに似ている!!


── 仲間内でビールを飲みながら、DSにアナログシンセが載ったら楽しいんじゃないか、という話をしたことがあります。それが突如現実になって驚きました。

「ニンテンドーDSって開いて置くと、MS-10に似ている」と佐野氏

キャビア・佐野 飲み始まりということではまったく一緒ですね(笑)

AQインタラクティブ・岡宮 「次は何を作ろうか」と飲み屋で話していたんです。いろんなアイデアが出たんですが、いまいちだった。そこで、ゲームを離れて何かないかと佐野さんに振ったら……。

佐野 DSって開いたときの形がMS-10に似てるよね、たたずまいがシンセだなー、と。

岡宮 下の画面に鍵盤を出して、上にパッチを出したらソックリ。

佐野 おぉっ、そうだそうだ! と盛り上がった。いかにも飲み屋での話ですけどね。その次の日、飲み屋の話とはいえ自分から言い出した手前、なにかアクション起こさないとマズイなと思ってコルグさんにメールを送ったんです。DSでシンセを作るってことは可能なんでしょうか? って怖々と(笑)。そうしたらすぐに返事が来たんです。

佐野氏所有の「MS-10」と「DS-10」。並べてみると、確かに雰囲気が似ている

コルグ・佐藤 私たちのチームはコルグ・レガシー・コレクションというコルグの名機と言われるビンテージ・シンセをソフトウエアとして復活させることを手がけているんですが、当時、DSで音楽のツールを作りたいと思っていて調査をしていたんです。

 そこに佐野さんから話があって、これはやるしかない、と。DS-10ではコルグが持っているシンセのテクノロジーとノウハウをすべて生かしています。

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