3月5日、ニコニコ動画専用の動画作成ソフト「ニコニコムービーメーカー」(通称:NMM)がリリースされた。「動画作成ソフトなのに静止画にしか対応していない」という批判もあるが、その理由はなぜなのか? 開発した(株)インターネット代表取締役社長の村上昇氏に話を聞いた。
ターゲットが見えたからこその決断
インターネットは大阪のDTMソフトの老舗会社だ。作曲ソフト「Singer Song Writer」の販売などで知られる。
ドワンゴとは着メロからの付き合い。DTMの会社が動画作成ソフトを開発した背景には、ドワンゴから「簡単に動画を作成、アップできるツールを作ってほしい」という依頼があった。
村上 動画編集ソフトをやろうという考えは以前から上がっていたが、動画編集というマーケットはニッチで、ビジネスにはなりづらいのではないかという疑問があった。既成のソフトに対抗できるかという悩みもあり、実現には至らなかった。
そんな時にやってきたドワンゴからの依頼だから飛びついた。
村上 対象はニコニコ動画ユーザーとはっきり見えているし、ニコニコ動画に特化したからこそできる機能がある。ニコニコ動画公式は強み。知らなかった人たちが気づいて、やってみようという気になりやすい。