銀河について
寝台急行「銀河」はJR西日本所属の優等列車。走行区間はJR西日本~東海~東日本の3社の区間をまたぐ。現在ではめずらしい機関車牽引の客車列車という構成。全区間が直流電化区間のため、機関車は直流専用のEF65型が担当する。
牽引される車両は24系で、内容は客車6~8両と電源車が1両となっている。全車が個室のない開放式。A寝台がかならず1両、残りは基本的にB寝台車両となる。車内販売がないが、喫煙室や更衣室などはある。24系客車は基本的に青い車体が特徴の「ブルートレイン」だが、電源車だけはトワイライトエクスプレス用の緑色の車両が連結されることもある。
なお、銀河の廃止は3月15日より実施される「ダイヤ改正」によるもの。同じくJR西日本に所属する夜行列車「なは・あかつき」も同時に廃止される。「なは」は京都~熊本、「あかつき」は京都~長崎を結ぶ寝台特急。平成17年より2本の列車が併結されている。
これらのブルートレインは、廃止後に廃車されてしまう可能性もある。しかし、運が良ければ第二の人生という選択も残されている。実は、東南アジアのタイへ供与されるのではないかと、筆者はひそかに期待している。JR西日本からタイ国有鉄道へ車両供与は、過去に4度も行われている。実績としてはキハ58系DC、12系PC、14系PC、24系PCなどの車両たちだ。
1997年にアジア大会用の旅客列車としてキハ58系を、2006年にチェンマイ国際園芸博覧会用の旅客列車として24系客車を、それぞれを主体とし列車運行が行われている。今後も、バンコクを中心として、チェンマイ方面やナコン・シータンマラート方面の夜行列車に24系が投入される見込み。
蛇足だが、同日、JR東日本では1日2本の発着が行われていた寝台特急「北斗星」も、1日1本の発着に減少する。こちらは車両の老朽化などではなく、北海道新幹線用の青函トンネルなどの工事時間を捻出するという事情がある。
お詫びと訂正:初出時、写真のキャプションに一部誤りがありました。ここにお詫びするとともに、訂正させていただきます(2008年3月14日)