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新機種リポート:MacBook Air Vol.3

気にしちゃいけない、でも気になる!? MacBook Airベンチマーク

2008年02月27日 23時01分更新

文● MacPeople編集部

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SSD/ハードディスクのパフォーマンス

MacBook Airを購入するときに迷うのが、容量64GBのSSD(ソリッドステートドライブ)を選択するかどうかだ。標準の80GBハードディスクと比較して容量が少ないうえに、BTOのオプション価格が12万1800円。あと少しでMacBookが買えてしまうという価格設定なのだ。

内部の磁気ディスクにデータを記録するハードディスクとは異なり、SSDは内蔵するメモリーチップにデータを保存する。可動部がないため耐衝撃性が高く、ランダムアクセスが高速。また省電力化や小型化にも貢献──というのが、SSDに対する通説だ。しかし、まだ市場に登場してから日が浅く、高価でなじみのないパーツであることも確かだ。MacBook Airが搭載するSSDのパフォーマンスをさっそく調べてみよう。

Xbench 1.3 Disk Test
HDD SSD
連続書き込み(4K blocks) 24.58MB/s 17.90MB/s
連続書き込み(256K blocks) 31.12MB/s 25.07MB/s
連続読み込み(4K blocks) 9.70MB/s 7.81MB/s
連続読み込み(256K blocks) 32.40MB/s 49.78MB/s
ランダム書き込み(4K blocks) 0.82MB/s 2.37MB/s
ランダム書き込み(256K blocks) 15.88MB/s 18.75MB/s
ランダム読み込み(4K blocks) 0.27MB/s 6.71MB/s
ランダム読み込み(256K blocks) 11.41MB/s 49.47MB/s
MacBook Air 1.8GHzに80GBハードディスク/64GB SSDを搭載し、Spiny Softwareのベンチマークソフト「Xbench 1.3」を実行。「Disk Test」の項目を抜き出した

Xbenchの結果から、通説通りSSDはランダムアクセスに強いことが読み取れる。特にランダム読み込みの速度は圧倒的なパフォーマンスだ。そして、その傾向は実際のファイルコピー速度にも表れている。

File Copy

MacBook AirにUSB 2.0接続の外付けハードディスクを接続。容量1GBの単一ファイルを外付けから内蔵ドライブ、内蔵から外付けドライブ、内蔵ドライブ間でコピーするのに要した時間を計測した。グラフはハードディスクモデルの値を100とした相対値

Folder Copy

「1GBファイルコピー」と同じコピーテストを、多数のファイルを含んだ容量1GBのフォルダーで実施した。こちらのほうがランダムアクセスの速度が結果に影響する

ファイルコピーの性能に関しては、全体を通してSSDモデルが高速な結果を残した。1GBフォルダーのテストでは、SSDの読み込み速度がより際立つ。

前述のテスト結果から、確かにSSDは1.8インチハードディスクよりも確実に高速なディスクアクセスを実現しているようだ。Xbenchの「Disk Test」に端的に表れていたように、特にランダム読み出しの速さには特出すべきモノがある。そこで、ランダム読み出し速度が結果に大きく影響して、かつユーザーが頻繁に体験するシステムやソフトの起動時間を比較した。

Startup

MacBook Air 1.8GHzモデルで計測。ソフトの起動についてはシステム起動後の初回起動時の時間を計測した

一般的に、パソコンの利用時はデータの書き込みよりも読み込みのほうが回数が多いもの。システムやソフトの起動はほぼ確実にSSDのが速いため、ユーザーにとってSSDの恩恵は大きい。とはいえ、問題はその価格と容量。現実的に判断すれば、大容量化/低価格化がいっそう進むまでSSDは高嶺の花なのだろう。

なお、前ページの「バッテリー持続時間」の結果からは、駆動時間に関してSSDとハードディスクの間に大きな違いを読み取れなかったことを付記しておく。


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(次ページに続く)

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