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新機種リポート:MacBook Air Vol.3

気にしちゃいけない、でも気になる!? MacBook Airベンチマーク

2008年02月27日 23時01分更新

文● MacPeople編集部

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リモートディスクは実用たりうるか?

MacBook Airの特徴のひとつに、光学ドライブが搭載されていない点があげられる。そのため、同一LANに接続されたほかのMac/Windowsマシンの光学式ドライブをLAN経由で利用する「リモートディスク」機能が搭載されているが、そのパフォーマンスも気になる点だろう。いくらほかのマシンの光学式ドライブを使えても、極端にアクセスが遅くては実用に耐えない。

IEEE802.11nドラフト規格に対応したアップル製の「AirMac Extremeベースステーション」をルーターとして利用し、リモートディスク機能のデータ転送速度を調べた。光学式ドライブを公開する側は、IEEE802.11nドラフト規格に対応し、また1000Base-Tイーサネット端子を備えたMacBook Proだ。同時に、USB 2.0端子を100Base-TXイーサネット端子に変換するアダプター「Apple USB Ethernetアダプタ」を利用したリモートディスクと、MacBook Air用に登場したUSB 2.0接続の「MacBook Air SuperDrive」でのパフォーマンスも検証した。

Remote Disc

DVD-Rに容量1GBのファイル/フォルダーを記録して、公開側のMacBook Proにマウント。リモートディスク機能を使ってMacBook Airに公開し、データ転送時間を調べた(MacBook Air SuperDriveは直接MacBook Airに接続した場合)。値は公開側とMacBook Airが双方無線LANを利用した場合を100とした相対値

結論から言えば、リモートディスクはできる限り有線LAN環境で使いたい。無線LANの帯域を公開側のMacBook Proと共有側のMacBook Airで分け合ってしまうと、そのぶんパフォーマンスが落ちる。利便性からAirでは無線LANを利用するとしても、少なくとも光学式ドライブを公開するマシンは有線LANで接続したいところだ。

そして、意外なパフォーマンスを弾き出したのが、USB Ethernetアダプタを利用した場合(公開側のProはイーサネット接続)。なんと、有線LANによるリモートディスク機能が、USB接続のSuperDriveを上回る速度を記録している。リモートディスクではDVDビデオの再生や、そもそも書き込みが一切出来ないとはいえ、USB Ethernetアダプタの利用価値は高そうだ。


液晶モニターの品質

最後に、MacBook Airに搭載されている液晶パネルについて検証しよう。

MacBook Air

MacBook Air。ハイライト部分が若干劣化しているものの、LEDバックライトを採用しており明るく鮮やかな色合い

MacBook

MacBook。EL(冷却陰管)バックライトなので画面が暗いが、階調性に関してはむしろ優れいている

MacBook Pro

MacBook Pro。Airと同じくLEDバックライトを採用。色域/階調性/明るさのバランスがとれている印象だ

MacBook Air

MacBook Air。斜めから見ると若干階調性が損なわれるものの、明度や彩度の劣化が少ない

MacBook

MacBook。階調性は比較的保っているものの、明度や彩度の劣化が大きい

MacBook Pro

MacBook Pro。こちらもAirと同じく、階調性は落ちるものの明度や彩度を保っている

MacBookシリーズの液晶モニターを比較すると、その傾向はLEDバックライトを採用したMacBook Air/同Proと、MacBookの2つに分かれる。正面から見たときはそれほど大きな違いはないが、斜めから見たときに前グループは明度や彩度を保ち、後グループは階調性を保つ。いずれも実際に利用するぶんには、一般的に十分な再現力を持っている。


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