セカンドライフが人気になったと思ったら「HiPiHi」(関連記事)が出たように、あるいは「Google」が人気になったと思ったら「百度」が出たように──アメリカや日本などで「YouTube」がブレイクしてから時間を経て、中国において動画共有サイトが登場した。
そして今、中国版YouTubeとも言うべき、動画共有サイトが中国ではいくつも存在し、人気のサービスとなっている。
中国の動画共有市場は、日本の人口に迫る規模に
2007年末時点での中国のインターネット利用者数はDCCIの調査で約2億人、CNNICの調査で約2億1000万人。いずれにしても2億人の壁を突破し、その多くが動画共有サイトを利用している。筆者の不定期連載の記事で紹介した天極網の統計によれば、調査対象の62.54%が動画をダウンロードしたり、ストリーミングしたりしていることが明らかとなっている。
2億人強の6割といえば、単純計算で日本の総人口に迫る1億2000万人となるのだからそのスケールには恐れ入る。また別の中国の統計ではインターネット利用者の81%にあたる、1億7000万人が動画共有サイトを利用しているという話もある。「へぇー、中国の動画共有サイトの利用者のスケールは大きいねえ」という話でおしまいというわけではない。中国で人気がある「日本のアニメコンテンツ」も当然これらの動画サイトで人気となっているので、中国の動画共有サイト事情は日本とも大いに関連する話なのだ。