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中国IT小話――上海にそびえる“大陸屈指”のオタクビルに潜入した!!

2007年09月14日 08時00分更新

文● 山谷剛史

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 中国では、正規流通していない『DEATH NOTE』(デスノート)が社会問題になるなど、日本の漫画、アニメが大人気。都市にあたりまえのようにある海賊版CD・DVD店では、日本のアニメの海賊版が発売されているほか、中国のサイトではさまざまなアニメがアップされ、見放題(もちろん違法!)となっている。

 その人気に便乗して、中国の沿岸部から内陸部まで、どの大都市にも、フィギュアや食玩ばかりを専門に扱う店が登場している。



中国のオタクショップは電脳街にはない


 人気のキャラクターが精密に再現されていることから、現地の日本アニメファンがよく訪れるほか、部屋をオシャレにするためのワンポイントアイテムを購入するという理由で、“アニメとは無縁の若い客”(主に女性)も訪れる。製品の平均容量が小さくそれでいて単価は高く、単価が高い割に良く売れるため、商売がしやすいというショップ側の理由も、中国におけるフィギュアや食玩の浸透に拍車をかけている。

 中国ではそうした店の多くが、電脳街にあるわけではない。その土地その土地の学生街にぽつんとあるため、残念ながら日本人が中国への観光がてらに「ちょっとそうした店も拝見」というのはなかなか難しい。しかし上海にはそういった店に加えゲーム機を扱う店などが集まった“オタクの聖地”ともいうべきビルがいくつか存在する。

弦動楽百城

弦動楽百城の外観

 最も有名なビルは上海の電脳街“徐家匯”とは離れた“静安寺”というエリアに位置する。静安寺には“静安寺駅”という地下鉄駅もある。静安寺のオタクビルこと“弦動楽百城”は、そこから南京西路を西に5分ほど歩いた右手に見える。静安寺エリアは高級ホテルあり、ショッピングストリートあり、有名なレストランやバーありと、なんだかオタクビルが似合わない“オトナの街”だ。オタクビルがなぜかそこだけに“どーん”とそびえ立っているのには、少々違和感を感じる。

 そんな弦動楽百城に潜入し取材してみた。

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