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Apple Product Review:UIの概念を一変させる革新に満ちた音楽プレーヤー

APR: iPod touch

2008年01月14日 15時02分更新

文● 柴田文彦、MacPeople編集部

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3. Performance


無線LANを活用して「常時接続」を実現

 iPod touchは、MacやPCを経由せずに、直接iTunes Storeの曲を試聴/購入できるのが大きなメリット。そのためには、無線LAN接続を確保する必要がある。家庭内なら、AirMacなどの無線LANルーターがあれば問題ない。外出中にオンラインを維持するには、公衆無線LANサービスを利用するといい。

 無料サービスの「FON」や「FREESPOT」に接続できる場所なら、「Wi-Fiネットワーク」の設定でアクセスポイントを選ぶだけで誰でも利用できる。

  主な公衆無線LANサービス

サービス名 運営元 アクセスポイント数 主な料金 提携サービス
FON フォン・ジャパン 1万5318カ所 無料 なし
FREESPOT FREESPOT協議会 5660カ所 無料 なし
Wi-Fine NTTブロードバンドプラットフォーム(株) 6000カ所 ポータルサイトは無料 ホットスポット、フレッツ・スポット、Mzone
BBモバイルポイント ソフトバンクテレコム(株) 3500カ所 プロバイダーによる 成田エアポートネット、羽田ビッグバード無線LAN、JR東海公衆無線LAN、JR西日本エキLANスポット
Yahoo! 無線LANスポット ヤフー(株) 3600カ所 月額525円 BBモバイルポイント、成田エアポートネット、羽田ビッグバード無線LAN、JR東海公衆無線LAN
ホットスポット NTTコミュニケーションズ(株) 3500カ所 日額500円、月額1680円、従量制375.9円~ BBモバイルポイント、成田エアポートネット、羽田ビッグバード無線LAN、JR西日本エキLANスポット
WIRELESS GATE (株)トリプレットゲート 6653カ所 日額509円~、3カ月7875円~ BBモバイルポイント、livedoor Wireless、みあこネット、フレッツ・スポット(オプション)、成田エアポートネット、羽田ビッグバード無線LAN、JR東海公衆無線LAN、JR西日本エキLANスポット
livedoor Wireless (株)ライブドア 2200カ所 月額525円、ポータルサイトは無料 なし
ウィルコム無線LANオプション (株)ウィルコム 3300カ所 月額無料~ ホットスポット
Mzone (株)NTTドコモ 5800カ所 月額525円、月額1575円 BBモバイルポイント、成田エアポートネット、羽田ビッグバード無線LAN、JR東海公衆無線LAN、JR西日本エキLANスポット
iPod touchで利用できる公衆無線LANサービスの条件は、IEEE802.11b/gに対応していること。Mac OS XのSafariで認証が可能ならば、ほとんどのサービスは利用できるだろう。ただし、PPPoE接続のサービスは使えない。料金システムはさまざまだが、月額か日額使い放題が多い。無料サービスの「FON」は専用ルーターの購入と登録が必要。早くからtouchに対応した「ホットスポット」はアクセスポイントを毎月増やしている。「ホットスポット」の「1DAY PASSPORT」は、ファミリーマートに設置の「Famiポート」などで購入可能だ

 有料サービスでは、NTTコミュニケーションズ(株)が運営する「ホットスポット」がiPod touch対応を積極的にうたっている。とりあえず試してみるなら「1DAY PASSPORT」がお勧め。カードに記載された「ESS-ID」と「WEPパスワード」を入力すればログインページにつながる。そこから、カードのIDとパスワードを入力すればいい。24時間以内なら何度でも利用可能なので、touchの使用スタイルにぴったりだろう。

  接続方法

APR: iPod touch

「設定」→「Wi-Fi」と選び「Wi-Fiネットワーク」の画面で「その他」をクリックして、「名前」と「セキュリティ」を設定する

APR: iPod touch

標準設定では「セキュリティ」が「なし」となっているので、その部分をクリックして「セキュリティ」画面を開き「WEP」を選ぶ

APR: iPod touch

「名前」の部分にサービスから指定されたESS-IDを、「パスワード」にWEPパスワードを入力して右下の「参加」をタップ

APR: iPod touch

使用するサービスによっても異なるが、接続後にログイン画面が表示されるので、指定されたIDとパスワードを入力すれば接続完了だ


動作速度と最適なビデオ形式を探る

 touchのパフォーマンスを、音楽/ビデオデータの転送速度とバッテリーの駆動時間で評価するために、現行のiPod classic/nanoを含めて比較した。

 転送速度は、音楽/ビデオのいずれも、touchが最も遅い結果となった。classicに比べるといずれも2倍以上の時間がかかる。同じフラッシュメモリーを採用するnanoに比べてもかなり遅い。

APR: iPod touch

再生時間約45分の音楽アルバムと、同じく約45分のムービーファイル(330MB)をMacのiTunesを使って同期する操作で、MacからiPod touchに転送する時間を計測した。ハードディスクを採用したclassicばかりか、同じフラッシュメモリーを採用するnanoに対しても、大きく劣る結果となった。頻繁に同期する可能性があるだけに、残念な結果だ

 バッテリーの駆動時間は、ビデオの再生で大きな差がない。ところが、touchの音楽再生時間はclassicに20時間以上の大差がつき、nano対しても10時間分もの差がついた。基本性能では、一般のiPodモデルに比べてやや劣ると言わざるを得ない。

APR: iPod touch

音楽およびビデオを連続再生し、バッテリー切れで停止するまでの時間を計測した。ビデオはバックライトの明るさを50%に設定、点灯したまま再生した。画面サイズが大きくバックライトの消費電力が大きいと思われるわりには、ビデオの再生時間は健闘している。それに対して音楽の連続再生時間はnanoにも及ばず、classicの半分にも満たない結果となった

 touchで再生可能なビデオフォーマットは、H.264とMPEG-4で、いずれも最大ビットレートは2.5Mbps、最大解像度は640×480ドットだ。640×480ドットというサイズは外部出力を想定しての値なので、touchの液晶パネルの解像度である480×320ドットにはややオーバースペック。液晶パネルで再生する際には、解像度変換処理が入る。

 それを踏まえたうえで、iPod touchに最適な解像度を探るため、HDムービーを320×240/640×480の2種類の解像度で、それぞれH.264/MPEG-4で書き出して再生画質を比較した。H.264のほうが明らかに画像解像度は鮮明なので、touchの大画面で高品質ムービーを見るにはH.264形式を勧めたい。サイズに関しては、320×240でも640×480でも、視覚上の差はほとんど感じられなかった。

  解像度比較:MPEG-4

APR: iPod touch

640×480ドットの例。動きの少ない映像には、何の問題も見られない。動きが激しいシーンになると細かいちらつきが目立ち始める。320×240に比べると明らかに高品質ではあるが、HDムービーなどを見るには物足りなさが残る

APR: iPod touch

320×240ドットの例。映像に四角いちらつきが目立つ個所が多数見られる。640×480に比べて劣化が見られる部分も多く、touchではあまりお勧めはできない。touch内の容量に余裕があるならば、640×480にするかH.264変換を勧めたい

  解像度比較:H.264

APR: iPod touch

640×480ドットの例。touchの液晶解像度で再生するには、オーバースペックだが、まったく違和感なく視聴できた。画質はMPEG-4に比べると格段に上だ。ムービーデータをtouchの画面サイズで見るなら、H.264形式に変換するのを勧めたい

APR: iPod touch

320×240ドットの例。640×480と比べて、目立った変化は見られなかった。MPEG-4の640×480ドットよりも高品質な点も変わらない。たくさんのビデオをtouchに組み込みたい人には、この形式/サイズが最も効率的と言えるだろう


(次ページに続く)

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