(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとNTTドコモグループ8社は13日、パソコン向けのパケット定額プラン2種を10月22日から提供すると発表した。下り最大3.6Mbpsの通信ができる“定額データプランHIGH-SPEED”と、上り下りともに64kbpsの“定額データプラン64K”の2種類を用意する。いずれも利用には専用のデータ通信端末が必要となる。
定額データプランHIGH-SPEEDは、下り最大3.6Mbps、上り最大384kbpsの通信速度で、月額料金は通信容量によって最低4200円から最高1万500円までの2段階定額制の通信サービス。月内のパケット数が50万パケット以下の場合は4200円だが、それ以上は超過1パケットあたり0.0126円が加算され、100万パケット以上は通信容量にかかわらず1万500円が上限金額となる。
定額データプラン64KはPHSサービスの代替として予告されていたサービスで、送受信速度は上り下りとも最大64kbpsとなるものの、通信パケット数にかかわらず月額利用料は4200円。
これらのプランは回線の提供のみを行ない、実際にインターネットに接続するためには、別途プロバイダーの対応サービスの契約と定額対応アクセスポイントへの接続が必要となる。
NTTドコモのプロバイダー“mopera”では、定額データプランHIGH-SPEED向けに月額840円の“mopera U U定額HIGH-SPEEDプラン”と、接続先のURLに制限を設けて月額630円となる“ビジネスmoperaインターネット(HIGH-SPEED)URL制限タイプ”、定額データプラン64K向けに月額525円の“mopera U U定額64Kプラン”、月額315円の“ビジネスmoperaインターネット(64K)URL制限タイプ”を提供する。
なお、定額対応アクセスポイントへの接続では、専用アプリケーションで接続を行ない、メールの送受信とウェブサイト閲覧に限定される。FTPによるファイル転送などはできない。
対応端末は10月5日発売のデータ通信専用端末の『A2502 HIGH-SPEED』(関連記事)や『M2501 HIGH-SPEED』のほか、高速通信対応の『N904i』『P903iX HIGH-SPEED』『F903iX HIGH-SPEED』『N902iX HIGH-SPEED』なども利用可能。そのほか、ソニー(株)や富士通(株)から通信モジュールを搭載したノートパソコンが発売される予定だ。