SAPジャパンの新社長に、9月1日付けでウィルコム前社長の八剱洋一郎氏が就任する。ロバート・エンスリン社長は代表権を持つ会長となり、「2頭体制」で経営強化を図るという。
エンスリン社長は代表権を持つ会長職へ
SAPジャパンは、9月1日付けで代表取締役社長に、現・代表取締役上級副社長の八剱洋一郎氏が就任すると発表した。現在、代表取締役社長兼CEOを務めるロバート・エンスリン氏は、代表取締役会長兼CEOに就任。社長・会長の2名が代表権を持つ「二頭体制」(同社)で、経営強化を図るという。

SAPジャパンの代表取締役社長に就任する八剱洋一郎氏(写真は今年7月、IBMと共同で開催したイベントで)
新社長に就任する八剱氏は、今年4月1日付けでSAPジャパンに上級副社長として入社(関連記事)。その後、取締役にも就任し、新設されたストラテジック・インダストリー&ソリューション統括本部長を兼任している。SAP入社前は、日本IBM、日本AT&T代表取締役社長、日本テレコム取締役などを経て、直近ではウィルコムの代表取締役社長(2005年1月~2006年10月)を務めていた。
今回の人事について、独SAPの最高経営責任者代理兼グローバル・カスタマー・ソリューションズ&オペレーションズ プレジデントであるレオ・アポテカー氏は、「日本でのビジネスは、(エンスリン氏が社長に就任した)この2年間で2桁成長を遂げた。グローバルな経験と日本での知識をもつ2人が協力すれば、強力な経営体制が構築できる。今後も、現在の好調な業績を継続し、さらには上回る成長をさせてくれると思う」とのコメントを発表した。
