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SAPジャパン、2007年度下半期はE-SOAにさらに注力していく

2007年07月30日 18時19分更新

文● アスキービジネス編集部

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30日、SAPジャパンは2007年度下半期のビジネス戦略を発表した。下半期はエンタープライズSOAとパートナー・エコシステムをさらに推進していく。また、同時に中堅・中小企業向けビジネスの市場拡大を狙う。


エンタープライズSOAコンピテンスセンターを設立


 30日、SAPジャパンは2007年度上半期(2007年1月~6月)の業績ハイライトおよび、2007年度下半期(7月~12月)のビジネス戦略を発表した。

 SAPジャパンの2007年上半期の業績は対前年比23%増の228.5億円(為替変動分を除く)。売上げの構成比はソフトウェア30%、メンテナンス40%、残りの30%がコンサルティングサービスとなっている。SAPジャパンの売上げは、SAPの日本を含むアジア太平洋地域の売上げにおける約34.6%を占める。

 SAPジャパン 代表取締役社長 ロバート・エンスリン氏によると「日本はアジア太平洋地域での成長を牽引している。特にアドビシステムズとの『SAP Interactive Forms by Adobe』やマイクロソフトと共同開発した『Duet for Microsoft Office and SAP』などパートナー企業との協業活動が広がったことが成長要因となっている」と述べた。

SAPジャパン 代表取締役社長 ロバート・エンスリン氏

SAPジャパン 代表取締役社長 ロバート・エンスリン氏

SAPジャパン 代表取締役社長 ロバート・エンスリン氏

 2007年下半期のビジネス戦略は、SAPが掲げるSOA(サービス指向アーキテクチャ)コンセプト「エンタープライズSOA(E-SOA)」と、E-SOAを中心に他社のソフトウェアとの連携を行なう「パートナー・エコシステム」に注力していく。「経営者、CFO、CIO、経営企画、製造責任者、営業責任者など、各部門のプロフェッショナルのニーズに着目し、各々を支えるためのソリューションやサービスの拡充を図るための投資を強化していく。E-SOAをさらに推進していくため、『エンタープライズSOAコンピテンスセンター』をSAPジャパン本社に設立した。ここでは、最新のテクノロジーやベストプラクティスをパートナー企業と共有することで、パートナー・エコシステムのさらなる推進を図る」(エンスリン氏)。

 また、SAPジャパンは下半期のビジネス戦略としてSMEの継続的な市場拡大を掲げている。代表取締役副社長の八剱洋一郎氏によると「中堅・中小企業向けビジネスは過去2年間ずっと二桁の伸びを見せている。そのため、2005年の終わりには10~15人が中堅・中小企業担当だったが、現在は担当者が100人を超える規模になった。新規のユーザーが増え続けているため、今後もSAP All-in-One製品群の充実と、中堅・中小企業向けERPソフト『SAP Business One』の パートナーチャネルへの投資を続けていく」と述べた。

SAPジャパン 代表取締役副社長 八剱洋一郎氏

SAPジャパン 代表取締役副社長 八剱洋一郎氏

SAPジャパン 代表取締役副社長 八剱洋一郎氏

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