SAPジャパンは12月13日、1月1日付けで八剱洋一郎氏が代表取締役社長兼CEOに就任する役員人事を発表した。これに伴い、これまで代表取締役会長兼CEOを務めていたロバート・エンスリン氏は12月31日付けで同社の役員を退任する。
エンスリン氏はSAPノースアメリカのCOOへ

SAPジャパンの代表取締役社長兼CEOに就任する八剱洋一郎氏(写真は今年7月の記者説明会のもの)
新たに代表取締役社長兼CEOに就任する八剱洋一郎(やつるぎよういちろう)氏は、日本IBMの出身。日本AT&T代表取締役社長、日本テレコム取締役、ウィルコム代表取締役社長を務めた後、今年4月1日付けで上級副社長としてSAPジャパンに入社。9月1日からは、代表取締役社長に就任し、代表取締役会長兼CEOのロバート・エンスリン氏と「二頭体制」をとっていた(関連記事)。

SAPジャパン代表取締役会長兼CEOを退任するロバート・エンスリン氏。2005年8月から代表取締役社長として活躍、今年9月からは代表権を持つ会長に就任していた(写真は今年7月の記者説明会のもの)
エンスリン氏は、1992年に独SAPに入社後、SAPアメリカを経て、2005年8月、SAPジャパンの代表取締役社長に就任。パートナープログラムの活性化や顧客満足度の向上に取り組み、SAPジャパンを二桁成長に導くなどの実績を残した。同氏は今回の退任後、SAPノースアメリカのCOOに就任し、「グローバルでの経験を生かし、SAPノースアメリカの将来のビジネスに貢献する」(SAPジャパン)という。
発表文によると、今回の役員人事について、SAPアジアパシフィック・ジャパン プレジデント&CEOであるジェラルディン・マクブライド氏は「この2年半、エンスリンのリーダーシップの下で顕著な業績を残すことができた」とエンスリン氏の功績を評価。
SAPアメリカ&アジアパシフィック・ジャパン プレジデント&CEOのビル・マクダーモット氏は「日本は世界の中でも、最も成長している市場の一つ。八剱洋一郎が経営の全責任を担うことを歓迎する。彼が持っているマネジメント能力、日本市場で培ってきた経験、およびお客様に対するコミットメントによって、日本におけるビジネスの成長をさらに加速させると確信している」との期待を表明している。
