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独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾 第7回

第7回 起業家として、人の信頼を得る心得 簡単にできるコミュニケーションスキルアップ

2007年08月07日 00時00分更新

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独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾

年功序列社会が崩壊し、1円起業が恒常化した現在、「起業」という働き方への注目が高まっています。SEとして、会社に残るのも一つの道ですが、起業という選択肢もあるのです。では、どうすれば起業できるのか。起業したその先は何を目指していけばいいのか。本連載では、SEのための起業成功法について、考えていきます。

初対面は得意?
コミュニケーションの最初のステップ

 起業に必要な要素として、コミュニケーションスキルがあります。たとえば株主を募る、従業員や提携先を募るなど、起業家にとって、「他人の理解と協力を得る」ためのスキルは、必須と言えます。そのためには、まずは信頼関係を築かなければなりません。では、この信頼関係はどうしたら得ることができるでしょうか?

 まずは、相手の話に耳を傾ける「傾聴」の姿勢と、相手の話から問題の本質を見極める「問題把握」のための姿勢が必要となります。たとえば誰かと初対面のときを思い描いてください。どうすればコミュニケーションをとれるのか、一連の流れで考えてみると、よりわかりやすいと思います。

(1)挨拶……アイスブレイキング
まず何気ない時候の挨拶や自己紹介をすることによって、コミュニケーションを徐々に図っていきます。ここで注意したい点は、自分だけが力みすぎていないか、急ぎすぎていないか、もしくは間が長すぎないかなどです。初対面の相手は緊張していることも多いので、アイスブレイキング(緊張を解くこと)が大切です。

アイスブレイキング

(2)傾聴……信頼関係の構築
相手の言語表現だけを聞くのではなく、表情や動作など、相手から発せられるすべての言動に対して、五感をフル回転して傾聴します。そして言葉のキャッチボールが続けられるようにします。そのときに有効なのが、相槌をうったり、うなずいたりすることです。これによって、相手に「私は話を聞いています」というサインを送ることになり、相手との初期段階での信頼関係を築くことになります。

(3)問題の明確化……本質の見極め
相手が会話の中で提示している問題は何かを見極めます。問題には感情、事柄、生き方などのレベルがあるので、それぞれの分類に応じた適切な対応が求められます。また事柄レベルの話のようでいても、複雑に人間関係が絡み合っており、感情レベルの話が組み合わさっていることもあります。先に述べた傾聴によって、相手が抱える問題の本質は何かを見極める必要があります。

(4)問題把握……質問
一度、相手から提示された問題について、「つまりあなたのおっしゃっていることは、○○ですね?」と、時々、相手の会話の主旨を「丸めて返す」ように質問します。それによって、自分が把握していることが相手の表現している意図とずれていないか、再認識することができます。

 このように相手とのキャッチボールを何度か繰り返すことによって、良好なコミュニケーションがとれるようになります。

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