このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾 第8回

第8回 起業家に必要な人脈とは? 緩やかにつながり、メリットばかりを求めないことがポイント

2007年08月21日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

独立すれば、キラリと光る SEのための起業塾

年功序列社会が崩壊し、1円起業が恒常化した現在、「起業」という働き方への注目が高まっています。SEとして、会社に残るのも一つの道ですが、起業という選択肢もあるのです。では、どうすれば起業できるのか。起業したその先は何を目指していけばいいのか。本連載では、SEのための起業成功法について、考えていきます。

起業家に人脈って本当に必要?

   起業家向けのビジネス書に、よく「起業には人脈づくりが大切」と書いてあります。名刺交換会や異業種交流会にどんどん参加する、一度会った人にはこまめにメールをする、誕生日などにカードを送る。その際、効果的な会社のPRを忘れずに、などと書いてあるものもあります。また、昨今では、SNSで友達のリンクをどんどん増やしていって「人脈」とする人もいます。果たして、これらは本当に必要な人脈と言えるのでしょうか?

 坂野尚子さん(キャリア戦略研究所所長、ザ・クイック代表取締役)は自身のblog「坂野尚子の起業家日誌」の中ではこう記しています。

「私が実は嫌いな言葉、人脈。何で嫌いか、その人が好きとか、波長が合うとかではなく、その人といると得するから付き合う、プラスになるから一緒にいる、知り合う、という意味が強く感じられるから。何だか、20代の頃から好きではなかったなぁ。前の前の職場には結構人脈つくらなくっちゃ、っていう人もいたし、人生短いから必要な人にしか会わないっていう人もいるが、私はその人が有名であろうと無名であろうとその人から学ぶとか勉強になるとか、楽しいということで一緒に飲みにいったりするほうが昔から好きだった。それは今も変わっていない」

 この一節に私は感銘を受けました。それは、「起業家=人脈づくり」という公式にあまりにも縛られすぎると、いつのまにか「ギブ&テイク」が「テイク&テイク」となってしまい、一方的に自分が欲しがるばかりになってしまうということを、ズバリ言い当てているからです。

相手に覚えてもらうためには、まず自分磨きを! 

 確かに創業当時に必要なのは、まずは「自分の会社を多くの人に知ってもらうこと」です。そのためにさまざまな場に出かけていくことも必要でしょう。しかし、「知ってもらう」その先には、「会社の事業内容に魅力を感じてもらう」→「取引をしていただく」ことがあるわけです。ですから「知ってもらう」第一歩が名刺交換だとすると、次は何人の人に社長である自分を、会社を、相手の記憶に留めてもらえるかということだと思います。そうでなければ最終段階である「取引をしていただく」までにはとても至りません。だから、名刺を何枚持っているかという、単純な数に関しては、あまり意味がないのです。

 自分や会社のことを記憶に留めてもらうためには、まずは社長である自分の魅力を磨くことが大切です。そして「もう一度、この人に会ってみたい」「この人の会社と仕事をしてみたい」と思わせることです。それぞれの社長のタイプによりますが、たとえば何かに特化した知識、巧みな話術、強烈なカリスマ性、人への細やかな気配りなど、魅力といわれるものにはさまざまな要素があります。また、それらは一朝一夕で仕上がるものではないからこそ、社長業は常に研鑽が必要とされるのです。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
最新記事
最新記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ