Windows Mobile機を使って、新しい地図体験を
“mscape”は、米ヒューレット・パッカード社が、提供する、Windows Mobile機向けの位置情報コンテンツサービスだ。
コンセプトは、5月11日の記事でも紹介しているが、リアルの場所とバーチャルの世界を連携させた“新しい体験”を提供することを主眼とした、実験的な色彩の強いサービスだ。
ここでいう新しい体験のひとつに、PDAを持って移動すると、GPSの測位情報に基づいたさまざまなイベントが発生し、その場所にあったサウンドや動画(観光情報など)を再生するといったものがある。
また、mscapeの公式サイトにある、Flashコンテンツによるインタラクティブデモでは、自分の現在位置によって音の大きさが変化し、その音を頼りにアイテムを入手していくゲームも例として紹介されている。こういったデモを通じて、mscapeが広い応用の可能性を持っていることが、理解できるだろう。
公式サイトでは、Windows Mobile用のクライアントソフト『mscape player』のダウンロードが行なえる。
mscapeで現在公開されているサービスには、実際の観光スポットで楽しめるガイドやゲームのほか、ユーザー同士が参加して互いに影響しあえる仕組みを持つものもある。また、同じく公式サイトで配布されている『mscape toolkit』を使って、mscape playerで再生できる、GPS情報や地図、オーディオ、画像、ビデオなどを作成することも可能だ。