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HP MOBILITY SUMMIT 2007 Vol.2

位置情報で、リアルとバーチャルをつなぐ“mscape”を上海で体験した

2007年05月11日 17時00分更新

文● 編集部

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上海の街を舞台にmscapeを体験

 中国の上海で、9日から10日まで開催された“HP MOBILITY SUMMIT 2007”。同会場内では、米ヒューレット・パッカード社の研究所で開発されたモバイル製品向けの新サービス“mscape”(開発コード名)のプロトタイプが公開された。

 mscapeは、位置情報を含んだ各種コンテンツをモバイル環境で利用する新しいサービスプラットフォーム。リアルの場所とバーチャルの世界を連携させ、新たなユーザーエキスペリエンスを提供することに主眼が置かれている。現状では研究段階のサービスだが、同社のPDA『iPAQ』に専用のソフトウェアをインストールして、上海の街を巡る体験会も開催されている。



場所の情報をバーチャルで共有、リアルに生かす


 体験会では、GPS機能を備えたiPAQを使い、ユーザーのいる場所に合わせた観光案内を再生するというデモを体験できた。スタート地点の広場でmscapeのソフトウェアを起動すると、訪問を歓迎するメッセージが動画で再生され、近くにある公園までの地図と風景が表示される。ユーザーは、この地図にしたがって上海の街を歩くが、その途中では、音声による道順案内が提供され、有名なショッピングモールやアーケードなどを通過する際にはその説明も流れる。

スタート地点。目的地の建物とその道筋が動画や音声で示される到着すると、その場所の細かな説明などが聞ける

 今回のデモはmscapeを簡易な観光ガイドに利用したものだが、HPの研究員は「こういったアプリケーションは、mscapeのコンセプトのほんの一端しか示していない」と話す。将来的には、ユーザーがインターネット上のデータベースに、位置情報を含んだ動画、画像、音声などを投稿し、他のユーザーがそれを参照できるようにするコミュニティーサービスの提供や、リアルの場所にURL情報などを格納したRFIDタグを置き、インターネットからその場所の詳細な情報を得るといった使い方も想定しているという。

 バーチャルの世界で展開されている“Googleアース”や“Flickr”といったサービスでは、写真に“ジオタグ”と呼ばれる緯度経度情報を追加し、地図上の場所に関連した写真やコメントを共有できる仕組みが提供されている。同研究所ではmscapeを、こうした場所の情報にひも付けられたコミュニティーサービスに発展させていきたいと考えているようだ。

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