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シリーズ【疑問】 第2回

よく分かるPASMO

2007年03月15日 21時00分更新

文● 編集部

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イメージキャラクター画像

PASMOのイメージキャラクター

 18日のサービス開始を目前とし、いたるところで目にする“PASMO”の文字。便利そうなイメージはあるけど、実はよく分からないという方も多いのではないだろうか?

 そもそもPASMOとは何なのか? 基本的なことを1度おさらいしておこう。


これ1枚でどこでも行ける


Q PASMOってそもそも何?
A PASMOとは、これ1枚で首都圏のほとんどの鉄道(JR、私鉄、地下鉄)とバスの乗り降りができるプリペイド式ICカード。今までは、複数の交通カードを持ち歩いたり、切符を買う必要があったが、これからはPASMOだけで済むようになる。加盟店では、電子マネーとしても利用可能だ。

Q SuicaとPASMOに違いはある?
A 3月18日からSuicaとPASMOは相互利用が可能になる。つまりSuicaもPASMOと同じ交通機関や加盟店で利用できるようになるので、実は両者に大きな違いはない。ただし、SuicaにはモバイルSuicaが利用できるという点や、PASMOは対応クレジットカードの選択肢が11種あり、ポイントなどの特典を活用しやすいなど、それぞれにメリットがある。

Q PASMO(Suica)が利用できる範囲は?

PASMO利用可能マーク

利用可能なバスにはこのマークがある

A 全27の鉄道事業者(PASMO23事業者、Suica4事業者)と、バス31事業者の一部路線で利用できる。バスの路線は順次拡大していく予定。詳細はPASMO公式サイトの鉄道路線図pdfもしくは “PASMO駅探” を参照のこと。


PASMOのカードは2種類


Q PASMOにはどんな種類がある?
A 大きく分けて“無記名PASMO”と“記名PASMO”の2種類。記名PASMOは定期券を購入すると“PASMO定期券”になる。記名PASMOとPASMO定期券には小児用も用意されている。

無記名PASMO画像

無記名PASMO。個人情報を登録すれば、後から記名PASMOに変更できる。

 “無記名PASMO”は、名前や連絡先などの登録をせずに利用できるが、紛失時に再発行できない。

左が記名PASMO、右がPASMO定期券

 “記名PASMO”は、購入時に名前・性別・生年月日・電話番号の登録が必要で、記名者以外は利用できない。紛失時には再発行できる

 “PASMO定期券”は、記名PASMOに定期券を組み合わせたもの。チャージしておけば定期の区間外の運賃も精算可能。紛失時には再発行できる


購入方法


Q どこで買える?
A 駅の券売機や事務室、バスの営業所などで購入可能。1000円から2万円までのラインアップがあり、無記名PASMO・記名PASMOに関わらず、購入代金にはデポジット(預かり金)500円が含まれる。ただし、後述のオートチャージ機能付きのPASMOを入手するには、事前に申込書を郵送する必要があり、届くまで約4週間かかる。すでに持っているPASMOに、あとからオートチャージ機能を追加することはできない。

Q 紛失した場合は?
A 無記名PASMO以外なら再発行可能。再発行手続きを行ない、紛失カードの利用停止が完了した時点のチャージ金額が保証される。再発行には手数料500円と新しいカードのデポジット500円が必要となる。


便利なオートチャージ


Q チャージ方法は?
A 駅の券売機などで自分でチャージするほか、PASMOの残額が2000円以下になると、改札機で入場する際に自動的にクレジット決済で3000円がチャージされる“オートチャージ機能”を利用する方法がある。利用には、オートチャージ機能付きPASMOと、支払い用に特定のクレジットカードが必要。

Q オートチャージの仕組みは?
A オートチャージ機能付きPASMOそのものにはクレジットカード機能はない。オートチャージした金額は、PASMOに紐付けられたクレジットカードの利用代金として請求される仕組みになっている。このため、クレジットカードは自宅に保管したまま、PASMOカードだけの利用ができ、紛失時に悪用される心配が少ないという。なお、紐付けはオートチャージ機能付きPASMOの申込み時に行なわれる。

Q 対応するクレジットカードの種類は?
A (株)パスモが発行する“パスタウンカード”をはじめ、小田急電鉄や京王電鉄などの鉄道事業者が発行する計11種類のカードが対応する(関連リンク)。買い物や、電車に乗ることでポイントを貯めたり、ポイントをマイルに交換するなど、カードにはさまざまな特典が付く。提携先やポイントの還元率などはそれぞれ違うので、自分のライフスタイルに合ったカードを選ぶと良いだろう。


定期券について


Q 現在利用中の鉄道定期券はどうすればいい?
A PASMO定期券は、新規に購入するほか、利用中の磁気定期券(裏が黒い定期券)をPASMO定期券に変更もできる(デポジット500円が必要)。

Q 現在2枚の鉄道定期券を利用しているが、PASMO定期券1枚ににまとめられるか?
A PASMO定期券の利用範囲は従来の磁気定期券と変わらない。したがって、今まで2枚必要だった区間の定期券をPASMO定期券1枚にまとめることはできない。ただし、本来なら磁気定期券1枚で利用できる区間を、あえてSuica定期券と磁気定期券の組み合わせで利用していた場合は、PASMO(またはSuica)1枚にまとめられる。

Q PASMOにバス定期券を組み合わせられるか?
A 1枚のPASMO定期券に、鉄道定期券とバス定期券の情報をそれぞれ1種類づつのせることができる。PASMOの券面に記載されるのは鉄道定期券の情報のみで、バス定期券の情報は別紙の控えが発行される。なお、サービス開始当初に利用できるのは都営バスのみ。他は順次対応していく予定。


レアカードも発売


Q 限定カードは発売されるか?

左がPASMO、右がSuica。キャラクターの位置が逆になっている

A PASMOとSuicaの相互利用を記念して、それぞれの記念カードが3月18日の午前9時から発売される。PASMOの価格は1枚1000円(チャージ500円、デポジット500円)。限定11万枚で、1人3枚まで購入できる。Suicaの価格は1枚2000円(チャージ1500円、デポジット500円)。限定10万枚で、1人5枚まで購入できる。



PASMOは(株)パスモの登録商標、ロボットはPASMOのキャラクターです。
Suicaは東日本旅客鉄道(株)の登録商標です。

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