ASCII Power Review 第235回
18型ディスプレーはミニLEDバックライトで1100ニトです
第14世代「Core i9-14900HX」+「RTX 4090」に超高輝度LCD搭載の「ROG Strix SCAR 18」実機レビュー
2024年01月24日 11時30分更新
ASUS JAPANは第14世代の「Core i9-14900HX」とGeForce RTX 4080/4090を採用したフラッグシップゲーミングノートPC「ROG Strix SCAR 18 G834JYR」を1月24日に発表、発売を開始した。
本製品は最大リフレッシュレート240Hzの18型WQXGA液晶をミニLEDバックライトで搭載。メモリーは32GBまたは64GBを内蔵し、全モデルにRAID0構成の2TB SSD(PCIe Gen4 x4接続)を搭載。
まさに、ゲーミングノートPCとして最強クラスのスペックを備えている。ASUSより試用機を借用したので、詳細スペック、使い勝手、パフォーマンスについて徹底レビューをお届けしよう。
最上位の第14世代「Core i9-14900HX」にRTX 4090を搭載の
最速ゲーミングノートPC
「ROG Strix SCAR 18 G834JYR」はOSに「Windows 11 Home」、CPUに第14世代の「Core i9-14900HX」24コア[8P+16E]、32スレッド、最大5.8GHz、55Wを搭載。ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop GPU」(GDDR6 12GB)/「NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPU」(GDDR6 16GB)を採用する。
メモリーは32GB(DDR5-5600)/64GB(DDR5-5200)、ストレージは2TB RAID0(1TB×2、PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。システム構成としては2モデルとなる。
・「G834JZR-I94R4080」52万9800円
Core i9-14900HX/RTX4080/RAM64GB/SSD2TB
・「G834JYR-I94R4090」60万9800円
Core i9-14900HX/RTX4090/RAM64GB/SSD2TB
ディスプレーはミニLEDバックライトの18型WQXGA液晶で2560×1600ドット、16:10、輝度1100ニト、リフレッシュレート240Hz、応答速度3ms、ノングレアを搭載。ディスプレー上部には92万画素ウェブカメラ、アレイマイクを内蔵している。
インターフェースは、Thunderbolt 4(データ転送、映像出力対応)、USB 3.2 Gen2 Type-C(データ転送、映像出力、本体への給電対応)、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI、有線LAN端子(2.5GBASE-T)、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.1をサポートしている。
本体サイズは399×294×23.1~31.1mm、重量は約3.1kg。90Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間はJEITA2.0で約8.3時間、JEITA3.0で約6.6時間(動画再生時)/約9.4時間(アイドル時)、バッテリーの充電時間は約1.8時間とされている。
なお本製品には顔認証、指紋認証などの生体認証デバイスは搭載されていない。パスワードなしにログインしたい場合には、USB指紋認証リーダーなどを追加しよう。
18インチディスプレー搭載機ならでは
入力デバイスは余裕のサイズで実装
108キー日本語キーボード(JIS配列)のキーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.7mm前後、タッチパッドの面積は実測130×85mmを確保する。
18インチディスプレー搭載機ということでキーボード面のサイズには余裕があり、パームレストには手首をしっかりと預けられる。バックライトはオールキーRGBイルミネート仕様で、パームレスト部周囲だけでなく、背面の排気口部分にもRGB LEDが内蔵されている。eスポーツ会場でも全方位に映えること間違いなしだ。
18型WQXGA液晶ディスプレーは「ROG Nebula HDR」と名付けられており、バックライトはミニLEDで1024ゾーンでコントロールされる。コントラスト比は10万対1、HDRはVESA DisplayHDR 1000、Dolby Vision HDRに対応し、「テュフラインランド認証」(フリッカーフリー、ブルーライト軽減)、高い色再現性を示す「Pantone認証」を取得している。
色域を実測したところ、sRGBカバー率は100.0%、AdobeRGBカバー率は89.9%、DCI-P3カバー率は99.9%という値を確認した。ゲーミングノートPCとしては240Hzのリフレッシュレート、3msの応答速度が売りだが、動画のカラーグレーディングなどにも利用できるグラフィック品質を備えている。
ウェブカメラは92万画素と解像度はそれほど高くないが、画像処理が優れているようで室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できた。ウェブカメラを搭載していないゲーミングPCも存在するが、本機であればビデオ通話、ビデオ会議も実用的な画質で臨める。
ベンチマークテストは最高レベル
ストレージはRAID0で異次元の速度に
この連載の記事
- 第267回 18インチになる世界初の2階建て2画面ノートPC「GPD DUO」実機レビュー
- 第266回 ついに発売!! キヤノンの最上位ミラーレスカメラ「EOS R1」徹底実写レビュー
- 第265回 未来デザインのPCが「CoreUltra2」で「Copilot+PC」になった!! 新「XPS13」実機レビュー
- 第264回 Copilot+PCはペンで使いたい=14型2in1ノート「HP OmniBook Ultra Flip14 AI PC」実機レビュー
- 第263回 「アポ・ズミクロン」の描写力に圧倒された!!フルサイズコンパクトカメラ「ライカQ3 43」実機レビュー
- 第262回 最先端AIで被写体トラッキング飛行してくれる超小型ドローン「DJI Neo」実機レビュー
- 第261回 最強AF撮影も1億7900万画素もやってみた=「EOS R5 MarkⅡ」実写レビュー
- 第260回 デルのフラッグシップも「スナドラX」搭載で「Copilot+PC」に=「New XPS 13」実機レビュー
- 第259回 AMDの新CPU「Ryzen AI」搭載「ASUS Zenbook S16」実機レビュー = インテルとクアルコムのCPUと比べてみた
- 第258回 最強化した「ROG Ally X」と「ROG Ally」を徹底比較したら、バッテリーが2倍長持ちだった
- この連載の一覧へ