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ASCII Power Review 第226回

10万円切りで購入可能

安心のスリムタワーPC「ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE」実機レビュー

2023年12月08日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 コスパを最重要視してPC環境を構築する際に注目したいのが「スリムタワー型デスクトップPC」だ。 机上でもコンパクトに設置できる省スペース性を実現しつつ、デスクトップPC用のハイパフォーマンスなCPUを搭載する。またノートPCよりも、メモリー、ストレージの換装、増設が容易なのも大きなアドバンテージとなる。

 今回はASUSのスリムタワー型デスクトップPC「ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE」を借用したので、スペック、メンテナンス性、拡張性、パフォーマンスなどについて実機レビューをお届けしよう。

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

ASUS「ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE」9万9800円~

OSとCPUが異なる4モデルをラインナップ

 「ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE」はOSにWindows 11 Home/Pro、CPUに「Core i5-13500」(14コア[6P+8E]、20スレッド、最大4.80GHz、65W)/「Core i7-13700」(16コア[8P+8E]、24スレッド、最大5.20GHz、65W)を採用。メモリーは16GB(DDR4-3200)、ストレージは512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載。また光学ドライブとして、DVDスーパーマルチドライブ(2層ディスク対応)を内蔵している。

 標準構成モデルとして用意されているのは下記の4モデル。記事執筆時点では発売キャンペーンが実施されており、最大で2万5000円オフで購入可能だ(以下は通常価格)。

・Windows 11 Home/Core i5 9万9800円
・Windows 11 Pro/Core i5 10万4800円
・Windows 11 Home/Core i7 12万9800円
・Windows 11 Pro/Core i7 13万4800円

 コンパクトながらインターフェースは充実している。
USB 3.2 Gen2 Type-A×2
USB 3.2 Gen1 Type-A×2
USB 2.0×4
PS/2ポート
HDMI
D-Sub 15ピン
有線LAN(1000BASE-T)
コンボジャック
ヘッドフォン出力
マイク入力
ライン出力
ライン入力
を装備。またワイヤレス通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.1をサポートしている。

 本体サイズは94.6×292.7×339.6mm、重量は約5.0kg。80PLUS PLATINUMの300W電源が内蔵されている。

 本製品には、電源ケーブル、USBキーボード、USBマウス、無線LANアンテナが同梱。HDMIやD-Sub 15ピンを備えているディスプレー、テレビがあればそのまま接続可能。映像ケーブル以外に周辺機器を用意する必要はない。キーボードとマウスが同梱されているのは、大量導入の際にありがたいポイントである。

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

本体前面と本体背面。前面と左側面から吸気し、背面から排気するエアフローを採用

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

前面にはType-A×4、ヘッドフォン出力、コンボジャック、背面にはUSB 2.0×4、PS/2ポート、HDMI、D-Sub 15ピン、有線LAN、マイク入力、ライン出力、ライン入力を装備

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

通常のヘッドセットを接続した場合でも、「AIノイズキャンセリングマイク」、「AI ClearVoiceスピーカー」機能を利用可能だ

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

コンパクトなボディーにDVDスーパーマルチドライブ(2層ディスク対応)を搭載

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

右側面にはシリアルナンバーが記載

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

左側面には大きく冷却口が設けられている

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

底面には型番や認証情報が記載

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

パッケージには本体、電源ケーブル、キーボード、マウス、無線LANアンテナ、説明書が同梱

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

同梱される電源ケーブル。アース線も用意されている

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

同梱される有線キーボード。ストロークが深く、しっかりとした打鍵感がある

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

同梱される有線マウス。滑りがよく操作しやすい

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

無線LAN、Bluetoothを使用する際には「無線LANアンテナ」を使用する

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

説明書にはセットアップガイド、製品保証書、「必ず初めにお読みください」、簡素化されたEU適合宣言書が含まれる

スリムタワー型ながらメモリー、ストレージの増設、換装は容易だ

 コンパクトなデスクトップPCというとメンテナンス性、拡張性が心配になる。しかし、「ExpertCenter D500SE」はどちらも作業性は良好だ。背面のプラスネジを2本はずせば簡単に左側面の金属パネルを開けられるし、さらに前面パネルをはずせばメンテナンス用カバーをオープンできる。内部には3.5インチドライブ、2.5インチドライブを装着可能なシャドウベイが用意されているので、大容量ストレージを内蔵可能だ。

 メモリー用のDIMMスロット(DDR4-3200)は2基用意されているが、装着されているメモリーは16GBが1枚。つまりメモリーを32GBに増設する場合であれば、16GBメモリーを1枚追加するだけでいい。ただしメモリーを増設する際には相性問題に配慮して、基本的に同じメーカー、同じ製品を装着することを強くお勧めする。

 拡張スロットは、PCI Express 4.0 x16スロット、PCI Express 3.0 x1スロット×2、Wi-Fi用M.2コネクター、SSD用M.2コネクター×2が用意されている。ロープロファイル対応のグラフィックボードなら装着できるが、消費電力や発熱に配慮したうえ自己責任で実施してほしい。

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

左側面のメンテナンス用カバーを開けるためには、前面のパネルをはずす必要がある

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

メンテナンス用カバーの上にあるツマミを押すと右側に開ける。工具は不要

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

マザーボードはチップセットに「Intel B760」を採用した「ASUS D700ME」が搭載されている

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

CPUは第13世代(Raptor Lake)の「Core i7-13700」を搭載。冷却ファンにはダストカバーが装着されている

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

DIMMスロットはDDR4-3200仕様で2基用意。標準で16GBが装着され、最大64GBまで搭載可能だ

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

PCIe Gen4 x4接続SSDはマザーボードの外側に向かって装着。冷却効率が高そうだ

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

メンテナンス用カバーには、DVDスーパーマルチドライブが装着済み。3.5インチドライブ、2.5インチドライブを装着可能なシャドウベイが用意されている

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

拡張スロットは、PCI Express 4.0 x16スロット、PCI Express 3.0 x1スロット×2、Wi-Fi用M.2コネクター、SSD用M.2コネクター×2が用意

ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE

80PLUS PLATINUMの300W電源「D19-300P1A」(チコニー製)を搭載

Core i7-13700モデルはR23で20181ptsを記録

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