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ASCII Power Review 第124回

ついに第11世代コア搭載でフルモデルチェンジです

ThinkPad X1 Carbon (Gen9) 実機レビュー = Tiger Lakeに5Gモデム、画面も広くなって最強だ!

2021年04月27日 13時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 レノボ・ジャパンは14型クラムシェルノートPC「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」を発売した。本製品は第11世代(Tiger Lake)Coreプロセッサーを搭載し、インテルEvoプラットフォームに準拠。画面サイズは従来モデルと同様に14型だが、画面比率を16:9から16:10に刷新。もちろん5G通信機能も選択可能で、モバイル特化型ノートPCとして着実に進化を遂げた大注目マシンなのである。

「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」直販価格17万5472円~

ついにTiger Lake搭載で、ボディデザインも一新
オプションは細かく選択できる

 「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」は、OSにWindows 10 Home/Pro、CPUにCore i5-1135G7/Core i5-1145G7/Core i7-1165G7/Core i7-1185G7をラインナップ。メモリーは8GB/16GB/32GB(LPDDR4X 4266MHz、オンボード)、ストレージは256GB/512GB/1TB/2TB(256GBはPCIe Gen3、ほかはPCIe Gen4 SSD)から選択可能だ。

 ディスプレーは前述のとおり従来モデルの16:9から16:10へ比率が変更され、下記の4種類が用意されている。
・14型WUXGA(1920×1200ドット、100%sRGB、400cd/平方m)
・14型WUXGA(1920×1200ドット、100%sRGB、400cd/平方m、タッチ対応)
・14型WUXGA(1920×1200ドット、100%sRGB、500cd/平方m、タッチ対応、Think Privacy Guard対応)
・14型WQUXGA(3840×2400ドット、100%DCI-P3 HDR、500cd/平方m)

 「Think Privacy Guard」はセル内の液晶の配光角を制御することで視野角を変化させて覗き見を防止する機能だ。

 このほかにカスタマイズできるパーツは、キーボード(日本語/英語)、カメラ(720p HDカメラ/IR&720p HDカメラ)、Human Presence Detection(なし/あり)、WWAN(なし/4G/5G)、NFC(なし/あり)、電源アダプター(45W ACアダプター/65WスリムACアダプター/65W ACアダプター)など、豊富である。

 「Human Presence Detection」はユーザーの動きを検知して、OSのロック、ロック解除を自動的に行なう機能。指紋認証センサー一体型電源ボタンは標準搭載されており、セキュリティー機能は非常に充実させられるわけだ。

「Human Presence Detection」は、管理ユーティリティー「Commercial Vantage」の「デバイス→スマート・アシスト」から設定できる

5Gを内蔵できる安心感、Thunderbolt端子が左だけなのは残念

 本体サイズは314.5×221.6×14.9mm、重量は約1.13kg~。ボディーは12項目の米軍調達基準に準拠しているほか、落下、気温や気圧の変化、ヒンジの開閉耐久性など実際の利用状況に即したテストも実施されている。このあたりはThinkPadクオリティーとして安心していいだろう。

 バッテリーは57Whを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大約26時間と謳われている。ただし当然高解像度ディスプレーを選択すればバッテリー駆動時間は大幅に短くなる。

 インターフェースは、Thunderbolt 4(USB4)×2、USB Type-A 3.2 Gen 1×2(そのうち1つはPowered USB対応)、HDMI、マイク・ヘッドフォンコンボジャックを装備。4G LTE/5G対応モデルにはnanoSIMカードスロットも用意される。

 個人的にちょっと残念なのがThunderbolt 4が左側面にしか配置されていないこと。モバイルディスプレーや充電器をどちらからでも接続できるように、次期モデルでは左右両方に装備されることを望みたい。

本体天面。トップカバーはブラック・ペイント・カーボンとカーボン柄を用意

本体底面。左側にある小さな穴はリセットスイッチ

ディスプレー面。狭額縁を採用することで、従来の13型サイズに14型ディスプレーを搭載

キーボード面。キーボード両サイドの特等席に「Dolby Atmosスピーカー」を内蔵。この日本語配列のほか英語配列もプラス1100円で選択可能だ

ディスプレー上部には上向きに360度集音マイクが4つ搭載。環境音を低減し、音声を鮮明にする「Dolby Voice」が実装されている

右側面にはマイク・ヘッドフォンコンボジャック、USB Type-A 3.2 Gen 1(Powered USB対応)、セキュリティーキーホール、左側面にはThunderbolt 4(USB4)×2、USB Type-A 3.2 Gen 1、HDMIを用意。ちなみに4G LTE/5Gモデルには右側面にnanoSIMカードスロットが追加される

パッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類(クイックスタートガイド、Human Presence Detectionの案内、安全上の注意、サポートのしおり、PCリサイクルマークシールお申し込みについてのご案内)が同梱

本体の実測重量は1164.5g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測251.1g

ACアダプターのコード長は実測180cm、電源ケーブルの長さは実測90cm

ACアダプターの型番は「ADLX45YLC2D」。仕様は入力100-240V~1.3A、出力20V 2.25A、15V 3A、9V 2A、5V 2A、容量45W

ディスプレーはThinkPadの伝統を当然継承し、180度まで開ける

キーボードのフィーリングは上質
スピーカー上面設置でサウンドは向上

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