ASCII Power Review 第117回
おなじみ2画面ノートの最新モデルは超ゴージャス
ROG Zephyrus Duo 15 SE 実機レビュー = RTX30搭載で究極の2画面ノートPCに進化だっ
2021年03月03日 11時00分更新
メインとセカンドが同幅のデュアルディスプレーを搭載したASUSのノートPCは日本では今回で4台目。他社はあまり追随してこないが、ASUSとしてはユーザーからのはっきりとした支持を感じているのだろう。
3月3日に発表された「ROG Zephyrus Duo 15 SE GX551QS (GX551QS - R9XR3080)」は、ROG(Republic of Gamers)ブランドの2画面ゲーミングノートPCだ。CPUをインテルのCoreプロセッサーからAMDの「Ryzen 9 5900HX」に変更し、ディスクリートGPUを「NVIDIA GeForce RTX 3080」にアップグレードすることでパフォーマンスアップを実現したモンスターマシンなのである。
フルパワーで利用する重量級と
出先で使う軽量級ACアダプターを同梱
ROG Zephyrus Duo 15 SEに用意されているモデルはひとつ。OSは「Windows 10 Home 64ビット」、CPUは「AMD Ryzen 9 5900HXプロセッサー」(8コア16スレッド、3.3~4.6GHz)、ディスクリートGPUは「NVIDIA GeForce RTX 3080 (NVIDIA Optimus Technology対応)」を採用。メモリーは32GB(DDR4-3200)、ストレージは2TB(1TB×2、PCI Express 3.0 x4接続)を搭載している。
本製品のアイデンティティーでもあるデュアルディスプレーは、メインが15.6型UHD液晶(3840×2160ドット、120Hz/8ms、ノングレア)、セカンドが14型UHD液晶(3840×1100ドット、ノングレア)。従来モデルと同様にセカンドディスプレーのみ、マルチタッチ操作、スタイラス(Microsoft Pen Protocol)操作に対応する。
インターフェイスは、USB 3.2 Type-C Gen2×1、USB 3.2 Type-A Gen 2×3、HDMI×1、RJ-45(1000BASE-T)×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を装備。従来モデルはマイク入力端子が別途用意されていたが、3.5mmコンボジャックに統合されている。通信機能はWi-Fi 6(11ax)。Bluetooth 5.1をサポートだ。
ウェブカメラと生体認証デバイスは省かれているが、外付けウェブカメラとして207万画素の「GC21 WEBCAM(ROG Eye)」が同梱。また右に配置されてやや使いにくいタッチパッドを補うためか、有線ゲーミングマウス「ROG CHAKRAM CORE MOUSE」も付属する。さらに、なぜか「Microsoft Office Home and Business 2019」もセットになっている。高価なゲーミングノートPCだけにアクセサリーを充実させているわけだ。
なお本製品には、280Wと100Wの2種類のACアダプターが付属する。フルパワーで利用するための重量級、出先で使うための軽量級ACアダプターが同梱されているのは珍しい施策だ。

メインが15.6型UHD液晶(3840×2160ドット、120Hz/8ms、ノングレア)、セカンドが14型UHD液晶(3840×1100ドット、ノングレア)。セカンドディスプレーは「ROG ScreenPad Plus」と名づけられている

本体右側面にUSB 3.2 Type-A Gen 2×2、USB 3.2 Type-C Gen2(USB Power Delivery対応)×1、本体左側面にmicroSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を装備

メインディスプレーの最大展開角度は実測129度、セカンドディスプレーの最大展開角度は実測167度。メインディスプレーを開くのと同時にセカンドディスプレー「ROG ScreenPad Plus」がせり上がり、視認性を向上させるとともに、本体メカ部の冷却効率を高める

パッケージには、本体、説明書、ACアダプター(280W)、ACアダプター(100W)、有線ゲーミングマウス「ROG CHAKRAM CORE MOUSE」、207万画素ウェブカメラ「GC21 WEBCAM(ROG Eye)」、パームレストが同梱されている
キーボード、タッチパッドなど
入力デバイスに変更はなし
キーボードは83キーの英語仕様のみ。キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは実測1.4mm前後。キーストロークはやや浅いが打鍵感のフィーリングはいい。トラックパッドが右側に配置されているため、テンキー搭載キーボードと同様にホームポジションが左寄りになるが快適に長文入力できるキーボードだ。キーごとに色をカスタマイズできるオールキーRGBイルミネートもカスタマイズが楽しい。
しかし筆者は「ZenBook Duo」を個人的に購入して使っているが、マウスカーソル操作のたびにホームポジションから手を離さなければならない点に結構ストレスを感じる。次期モデルではポインティングスティックをキーボード中央に配置するなどして、手の移動が最低限で済むような入力デバイスに進化することに期待したい。
インテルからAMDに乗り換えて、パフォーマンスはどうなった?

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