遊食 ! 東日本 第58回

朝食にお寿司を食べたっていいじゃない! だって、函館だもの【函館の旅#2:グルメ・歴史編】

文●南條知子 マップ●フジマキ容子

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豚肉なのに「やきとり弁当」! ハセガワストアの名物弁当

 五稜郭公園から徒歩5分くらいの場所に、行ってみたいと思っていたコンビニ「ハセガワストア」がありました。地元で愛されているという「やきとり弁当」をどうしても食べたかったんです。

「ハセガワストア五稜郭店」

ハセガワストア店内。一見普通のコンビニだけど、カウンターの中に焼き台があり、やきとり弁当の購入は注文用紙に記入するスタイル

 やきとりといっても鶏ではなく、豚です。北海道の道南エリアでは、「やきとり」というと一般的に豚肉のことを指すのだそうです。注文を受けてから目の前で豚串を焼き上げてくれるそうなんです。

 ここ五稜郭店にはイートインスペースもあるのでラッキーでした。

 味はたれ、塩、塩だれ、うま辛、みそだれの5種類から選びます。取材時は8月31日までの期間限定でたれ、塩、うま辛の3種類が一度に楽しめる「やきとり弁当トリオ」があったので、こちらに。

「やきとり弁当トリオ」(店内693円、持ち帰り680円)。容器もかわいい!

 塩を一口食べて、うん、うまい! これはビールが欲しい!と、慌てて買いに行ったんです。だってここコンビニだもん。そしたらカウンターのお姉さんに「店内ではお酒飲めないんです」と申し訳なさそうに言われて、恥ずかしかった(まっ昼間)。はい、大人しくお茶と一緒に食べました。たれがご飯に染みておいしかった。完食でした。


ハセガワストア五稜郭店
住所:北海道函館市五稜郭町4-14
HP:https://www.hasesuto.co.jp/
アクセス:JR函館駅よりバスと徒歩で約20分

「塩辛バル」で木樽発酵の塩辛を食べ比べ

 函館は「イカの街」とも呼ばれるほど、イカ漁と加工が盛んな土地。函館駅前から市電で約15分の「函館どつく前」で降りて徒歩約5分、まさに漁港のあたりに小田島水産食品の工場と直売所、飲食ができる「塩辛バル」があるんです。

 タクシーの運転手さんに教えてもらったのですが、「どつく」は造船所の「ドック」に由来し、「ドック」と発音します。なぜ急に大阪弁が出てくるのかと思ってた(汗)。

小田島水産食品直売所の外観

「塩辛バル」店内。開放的!

 11種類ものイカ塩辛食べ比べセットが用意されていて、想像していた“昔ながらの塩辛屋さん”のイメージとはまるで違う、開放的な空間に驚きました。ビールも日本酒も飲めますよ。ビールはサッポロクラシックとソラチの2種類で迷ったのですが、飲んだことなかったソラチにしました。

「塩辛食べ比べセット」ご飯・味噌汁付き(1100円)、ビール「SORACHI」(700円)

 ご飯と味噌汁がつかない食べ比べセット(800円)もありますが、塩辛ってご飯欲しくなっちゃう。説明の紙がついていて、それを見ながらチビチビ食べます。

 まず定番の「木樽仕込」から始め、糀入り、イカの肝の量が2倍、新潟の唐辛子ペースト「かんずり」や福井の柚子唐辛子の薬味「山うに」を使ったものなど、バリエーションも豊か。なかには塩分11%という昔ながらの製法で仕込んだものもあり、「発酵が進んでいるからしょっぱいけれど、旨みも強い」のだと、社長の小田島隆さんに教えてもらいました。

スルメイカより高級なヤリイカを使った塩辛もあり、食べ比べると味の違いが分かります。ビールとご飯が進んであっというまに完食でした。

 食べ比べの後は工場見学もしちゃいました。

 杉樽でじっくり発酵させる昔ながらの製法を守る生産者は、今では市内でも数少ないのだそう。イカの肝臓に含まれる酵素で身のタンパク質を分解し、さらに乳酸菌や酵母などの微細な「発酵菌」が働くことで独特の旨みとコクが生まれます。杉樽に住み着いた発酵菌も発酵を手助けしてくれるとのこと。プラスチックの樽で作る塩辛は発酵が進まないので、味付けを加えた商品が多いんだとか。

 塩辛が発酵食品だということ、知りませんでした。ますます好きになちゃった。

ゴロ(肝臓)を分ける作業

杉樽で発酵させる、昔ながらの製法

お土産人気ナンバー1というミニ樽入りの「木樽仕込」130g(1500円)。90gのスタンドパックは750円

自宅でご飯に載せて食べました。ご飯にもお酒にも合う!

小田島水産食品社長の小田島隆さん


小田島水産食品 工場直売所・塩辛バル
住所:北海道函館市弁天町20-7
HP:https://www.instagram.com/odajimasuisan_hakodate/
アクセス:JR函館駅よりバスと徒歩で約20分、市電と徒歩で約30分、タクシーで約10分

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