このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

折りたたみiPhoneは「iPhone Duo」! iPhone 18 Pro&iPhone Duo徹底特集 第31回

Apple「Apple Watch Series 12/Ultra 4」

【実機レビュー】Apple Watch Series 12/Ultra 4 購入検討時のポイントを教えます!

2026年09月17日 21時00分更新

文● 山本 敦 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Shazamによる音楽認識が速くなった

 新機能のAudio Intelligenceは、Apple Watchの内蔵マイクで周囲の様々な音を捉え、AIで解析する機能の総称です。危険を知らせる音の検知や音楽認識、会話の文字起こしなどに活用されます。

 Apple Watchの入手直後から簡単に試せるAudio Intelligenceの機能のひとつが、Shazamによる音楽認識です。周囲から聞こえてくる音楽をウォッチに内蔵するマイクで聴き取り、曲名とアーティスト名をスマートスタックに表示します。

 実際に試して驚いたのはその認識の速さです。従来は気になる音楽が聞こえてきたときには、ウォッチの画面でShazamアプリを探して起動する必要がありました。その間に曲が終わり、検索が間に合わないということも筆者の場合はよくあります。

アップル

Shazamによる音楽認識が、スマートスタックのウィジェットを通して素速く検索できます

 Series 12、Ultra 4ではダブルタップでスマートスタックを開けば、すぐに楽曲情報を確認できます。そのままウィジェットをシングルタップで選択すればミュージックアプリによる楽曲再生が楽しめます。

 ほかにもAudio Intelligenceに含まれる、直前15秒間の会話を文字にする「ライブリワインド」と、会話の要点を整理する「Siriリキャップ」は最初にアメリカ英語から提供され、日本語への対応時期は未定とされています。どちらもスマートウォッチの役割を広げる可能性があるだけに、ぜひ日本語化してほしい機能です。

日本ですぐに使えない画期的な新機能もある

 新機能の「準備度」は、必要なデータを蓄積するためにApple Watchを身に着けて7日間が必要になるため、今回はまだ実機で評価できていません。睡眠、バイタル、最近の活動などを分析し、その日にどれだけ活動できる状態なのかを0~10のスコアでフィードバックするという機能です。体調を感覚だけで判断せず、生活のリズムを整えるためのわかりやすい指標になりそうです。

アップル

準備度アプリのイメージ。その日に活動できる状態をスコアで提案してくれます

 筆者がさらに期待しているのは、Apple Intelligenceと結びつくヘルスケアアプリの刷新です。例えば長期間にわたる健康データをウォッチで取得・分析し、実年齢に対して身体の状態がどのように推移しているかを示す「ヘルス年齢」などの機能が含まれます。

 長期間にわたって蓄積したデータから健康状態の変化を読み解き、次の行動につながる情報を提示できるようになれば、ウェアラブルによる健康管理の新たな軸になると筆者は期待しています。健康な状態を維持しながら長く暮らしていくためにも、Apple Watchを日々の生活の中で上手に活用することがひとつの鍵になると思うからです。

アップル

直前15秒間の会話をSiri AIがテキスト化してくれる「ライブリワインド」。プライバシー保護のため音声ファイルはデバイス、およびクラウドに記録されません

 なお、新しいApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4は、発売後すぐのタイミングでは高血圧パターンの通知が日本では利用できません。各モデルが搭載する新しいヘルスセンシングシステムが、追加の規制承認を必要とするからです。アップルは2027年中の提供開始を予定しています。

 高血圧パターンの通知機能を直近で必要としている方はすぐに2026年モデルに買い換えず、Series 9以降、およびUltra 2以降のApple Watchで計測を続けた方がよさそうです。

ヘルスセンシングシステムの斬新さをアピールできるか

 2026年のApple Watchも、ベースラインの販売価格が値上がりしました。筆者が2024年秋にSeries 10を買った頃は、標準的なGPSモデルのApple Storeでの販売価格は5万9800円からでした。Series 11が2025年9月に発売された時の価格は6万4800円から。Series 12のGPSモデルが7万1800円からです。そしてUltra 3は12万9800円からでしたが、Ultra 4は14万2800円からとなりました。

アップル

チタニウムケースのSeries 12

アップル

ジルコニウムから作られるセラミックケースのSeries 12

 現在のApple Watchはだいぶ高くなりました。復活したセラミックケースはとても美しくて魅力的でしたが、15万9800円はやはり気軽に手を伸ばせる価格ではありません。

 2026年のラインナップ全体では、スタンダードモデルのApple Watch SE 4が登場しなかったことも物足りなく感じます。watchOS 27に対応するApple Watchをさらに広げる意味でも、2025年のSE 3に続いて2年連続でスタンダードモデルを投入して、市場を活性化する意義はあったように思います。これからSE 3の新しいカラーバリエーション(現在は2色)を追加するだけでも良いと思います。

 筆者は今期はSeries 12を購入します。新しいヘルスセンシングシステムが実現する、きめ細かな生体センシングを日常生活の中で継続的に体験したいからです。Series 12は外観を派手に一新したモデルではありませんが、ユーザーのヘルス・ワークアウトのデータを細かく正確に集めて、AIがその意味を読み解く次世代のApple Watchに向かう道筋を明快に示した、節目のスマートウォッチになると考えています。

■関連サイト

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中