BTO PCのメリットは、用途にあわせてPCパーツを購入前に選択・追加できる点にある。とはいえ、「CPUやビデオカードなどの主要パーツの種類は多いけれど、PCケースの種類は少ないのでは?」と考えている人は案外多い。
そのイメージを覆すBTO PCメーカーが、セブンアールジャパンだ。同社が展開するパソコンショップSEVENでは、34種類のPCケースをラインナップしている。BTO PCメーカーの中では異例の豊富さである。
なぜ、これほど多くのPCケースを選択できるようにしているのか? その理由を確かめるべく、セブンアールジャパンの中嶋孝昌氏、中條拓海氏、西川龍氏に話をうかがってきた。
PCをカスタムするおもしろさを知ってほしい
――さっそくですが、なぜこれほど多くのPCケースを扱おうと思ったのでしょうか。
西川龍氏(以下、西川氏):パソコンショップSEVENの強みはカスタマイズの幅広さです。それは、お客様にはカスタマイズのおもしろさを知っていただきたいという思いがあるからです。スペックはもちろんですが、見た目もPCを選ぶ上では大きなポイントになります。そのため、創業当時からPCケースのラインナップを多めに取り揃えてきました。
――PCケースの選定基準はあるのでしょうか?
西川氏:弊社が取り扱っているPCケースは、おおまかに「エアフロー(性能)」「デザイン(外観)」「特殊仕様(環境)」の3種類に分類できます。エアフローは冷却性重視、デザインはピラーレスやウッドパネルなど見た目重視、特殊仕様は静音性や縦長な形状など、その他の魅力を備えるモデルになります。
――PCケースを多く扱うことになって後悔したことはありますか?
西川氏:ありますね。PCケースによってはほかのPCパーツの規格とあわないことがあります。たとえば、「VGAステーがつけられない」「DVDドライブをつけると水冷のラジエーターと干渉してしまう」といった感じです。なので、新しいPCケースを仕入れる際は、ほかのPCパーツとの互換性を細かくチェックしています。カスタマイズメニューとして最適かどうかを確認したうえで採用する形ですね。
――これだけPCケースが多いと、パーツの組み合わせによる干渉や取り付け不可なパターンも増えそうですが、その点はどうされていますか?
西川氏:新しいPCケースを採用する際には、対応マザーボード、ビデオカードの長さや厚み、CPUクーラー、水冷ラジエーター、電源ユニットなどとの互換性を確認しています。PCケースによって使えない構成はカスタマイズ時に選択できないようにするなど、組み合わせも含めて管理しています。
――在庫管理も大変では?
西川氏:そうですね。弊社はPCケースの元箱と弊社の段ボールを二重梱包して発送します。ただ、PCケースのラインナップが変わるたびに新しいサイズの段ボールを用意する必要があり、梱包作業がいちばん大変ですね。しかし、お客様に”選ぶ楽しさ”を提供したいという思いが根底にあるので、今後も続けていきたいと考えています。
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