Google Cloud Next Tokyoで語られた“企業向けAI変革基盤”の現在地
「Gemini Enterprise」に大規模導入の波 ― SOMPO・NTTデータ・Skyが描く“エージェント企業”への進化
2026年08月04日 08時00分更新
スクウェア・エニックス:マルチモーダルなGeminiが創造性を広げる
Geminiのマルチモーダルな能力に注目し、Gemini Enterprise Agent Platformを導入するのがスクウェア・エニックスだ。同社は、10年以上にわたりAIの研究開発に取り組んでおり、新しいゲーム体験の創出と開発現場の効率化に挑んできた。
ゲーム体験の領域で、Gemini Enterprise Agent Platformの成果として披露されたのが、14周年を迎えるMMORPGであるドラゴンクエストX オンラインで実装予定のAIバディ「おしゃべりスラミィ」だ(参考記事:ドラクエXで冒険の相棒「おしゃべりスラミィ」開発中 なぜGoogleのAI・Geminiが選ばれた?)。
Geminiを活用した冒険の“相棒”であり、遅延の少ない自然な音声会話を実現し、ゲーム画面を理解した上で、自らプレイヤーに話しかけてくるのが特徴だ。AI&エンジン開発ディビジョンの荒牧岳志氏は、「固定されたセリフでは届かなかった新しいゲーム体験を届けられる」と語る。
マルチモーダルAIの強みは、開発現場でも活かされている。同社では、ゲームのQA(品質保証)作業の工数が膨らむ中、AIを活用した効率化を模索してきた。Geminiによって、AIが画面を視認しながらゲームをプレイし、自らタスクを計画して検証作業を実行するQAの自動化を実現している。
荒牧氏は、「AIがQAなどの繰り返し作業を代行することで、開発陣はよりクリエイティブな作業に専念できる。バグや問題にも素早く対応でき、開発期間を短縮して、ゲームタイトルをより早く届けられるようになる。AIが創造性を広げ、クリエイターの可能性を最大化するのが、私たちの信じるAIの本当の力」と締めくくった。
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