すでに立て続けにスマートAIグラスを購入している筆者
話題の「Ray-Ban Meta」もやっぱり衝動買い
2026年の筆者は、スマートAIグラスがちょっとしたマイブームだ。4月末から5月初めにかけて「Even G2」と「Rokid スマートAIグラス」を10日ほどの間に立て続けに衝動買いした。そして毎日のように使い比べた。結局、筆者の生活スタイルではカメラ機能のないスマートグラスの活躍の場は限られ、完成度は高かったがEven G2は早々に娘婿へ譲ることにした。
そんな中、日本でもようやく一般販売が始まったRay-Ban Metaを自宅近くの眼鏡市場で衝動買いした。購入したのは普通の眼鏡に最も近いデザインを採用した「Ray-Ban Meta Optics」。度付きレンズ込みで支払った金額は9万4380円だ。
2026年にAIグラスを買おうと考える人の多くは、すでにChatGPTやGeminiを日常的に使っているだろう。彼らが期待するのは、スマートフォンと同等、あるいはそれ以上のAI体験を手ぶらで常時利用できる未来である。だから今回、筆者はRay-Ban Metaを「ブランド眼鏡」としてではなく、「AIデバイス」として検証することにした。
「普通の眼鏡」の存在に近いRay-Ban Meta
スマートグラスを意識させないデザインはさすが
今回衝動買いしたRay-Ban Metaも、箱を開けるところから一般的なガジェットとは雰囲気が違う。パッケージもケースもどちらかと言えば高級眼鏡やブランド文具の世界だ。筆者が所有する3台のスマートAIグラスの中でも、最も「普通の眼鏡」に近い存在と言える。街中で掛けていても違和感は少なく、スマートグラスを意識させないデザインはさすがだ。
ケースも一見すると高級な眼鏡ケースそのもので、ここにAIコンピューターが収納されているとは誰も思わないだろう。充電もノーズパッド中央付近に設けられた小さな2個の接点を利用する方式で、外観を損ねないスマートな設計だ。
Rokid スマートAIグラスのように充電端子が露出していないことで防水性やデザイン面では有利だが、一方で市販のUSB-Cケーブルや専用アダプターを流用できない。専用ケーブルや充電器が必要になる点は好みが分かれるだろう。もっとも、海外では眼鏡スタンドを兼ねたユニークな充電台も既に登場しており、筆者も注文済みだ。
筆者が選んだOpticsモデルは半透明のフレームとテンプルを採用したトランスルーセント仕様だ。質感は高く、価格相応の満足感はある。ノーズパッドもサイズ違いが付属し、専用ツールで簡単に交換できるなど、眼鏡メーカーらしい配慮も随所に見られる。また、最近のスマートグラスではあまり見かけなくなった物理的な電源スライドスイッチを備えている点も興味深い。普段使いの安心感という意味では、このアナログな仕組みも悪くない。
前面のカメラを使った撮影時はLEDが光るはずも
なぜか指で覆っても高確率で撮影できてしまった
Ray-Ban MetaはRokidスマートAIグラスと同様、フレームの向かって右端にカメラ、左端に撮影中を知らせるLEDインジケーターを備える。Rokidでは指先などでLEDを塞ぐと「カメラインディケーターを遮らないでください」という音声警告が流れ、撮影そのものができなくなる。
一方、Ray-Ban Metaも仕様はRokidと同じと聞いていたが、筆者が試した範囲ではLEDを指で完全に覆っても、5回に4回は撮影できてしまうので勝率(?)8割だ。ときどき似たようなことを言うのだが、なぜか不明瞭だ。故障か何らかの不具合かもしれない。
海外で販売されている「撮影中のLEDの発光を周囲に察知されないための特殊な丸いカバー」(筆者も注文済み)を勝率をあと2割アップさせるためにわざわざ買う人はいないだろう。もちろん「撮影中であることを周囲へ知らせる」という本来の役割は大事なことだ。スマートグラスが広く社会へ受け入れられるためには、AI性能だけでなく、こうした周囲への配慮もまた重要な要素なのかもしれない。
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